泣き蟲 小説/詩 2012/04/06 10:12:00 学校帰り 蟻の行列に交わろうとするとアスファルトの床に 蝉が呆気もなく落ちていたそれを見つけた悪童と思われる彼奴は翅を千切り もう中には浮けない蝉を木で突いては蝉を泣かせていた 私の好きな夏にこんなに泣かれるなんて気分が悪くなるわ そう泣き蟲な蝉に目線を向け蟻の行列に交わり 足を前へと持ってゆく