桜前線が北上し、近所の桜も大分開花し始めたので、
友達とつるんで、花見に出掛けた。
近所でもよかったが、折角なので、今回は少し足を伸ばした。
成田山公園。
また、成田山公園へ行く手前には、新勝寺があるので、そこも訪れるつもりだった。
ネットで、開花予想を見ると５分咲きだったが、
当日になれば、もう少し咲くだろうと期待していた。
ランチをするには早い時間に成田駅へ到着し、
途中目に付く気になった店に立ち寄りつつ、案内に従って歩いた。
そうしている内に、すっかりお昼になり、
事前に友達が予約していた「菊屋」へ行き、うな重を食べた。
このうな重には、肝吸と香物が付いていたが、
別のお友達から勧められていた肝焼を追加注文した。
初体験だった肝焼はもっちりとしていて、
肝吸とは違う味わいが良かったので、すぐに平らげた。
また、うな重も、身がふっくらしていて、
昨年末に食べたものよりも、断然こちらが美味しかった。
食後にコーヒー、柚子ソルベも堪能して、お店を出た。
二人ともすっかり満腹となり、腹ごなしをするために、早速新勝寺へ向かった。
総門を潜り、一瞬たじろぐくらいの急な階段を上ると、本堂のある境内に到着した。
この時、本堂へ参拝せず、交通安全のお守りだけ買って、成田山公園へ急いだ。
本堂脇に公園へ抜ける道があり、すっかり開花した梅、
鬱蒼とした緑、その先の広場にある桜を眺めて行った。
そして、そのまま歩き続けると、いつの間にか公園から出てしまい、
すっかり戸惑ってしまった。
近くにあった案内図を大人二人が見てもよく分からず、
割と目立つ建物を目指して歩いた。
すると、先程の広場に出て、脇を見るとお花見スポットへ続く道があった。
完全に見落していた。
その道を進むとあっさり到着し、一体何をしていたのかと、かなりショックだった。
３つの池があり、その内竜智の池に張り出した浮御堂と桜の写真を撮った。
残念ながら、満開とはいかなかったが、それでも良い雰囲気を楽しめた。
しかし、無駄な歩きをしてしまい、ぐったり感があったので、
成田山公園事務所近くのベンチに腰を下ろし一息ついた。
すぐ近くには、シートを敷いた団体の花見客がいて、
少し騒々しく感じたので、再び歩き始めた。
来た道ではなく、３つの池に沿って進めば新勝寺本堂の裏へ出るはずだった。
しかし、案内板を見ていたにもかかわらず、
散々歩いて、またベンチのところへ戻ってきてしまった。
すっかりバツが悪くなり、偶然通り掛かったタクシーで成田駅まで出ようかと思ったが、
今一度案内図をよく覚えつつ、来た道へ行く事にした。
するとあっさり桜のあった広場、成田山公園への入り口を示す看板、本堂の隣へ出た。
二人してすっかり疲れてしまい、来た時に忘れていたおみくじを引き、
空いている椅子に座って休憩した。
「吉」…旅行…近場は差し障りはないが、長旅はよくない、と。
もっと早く引いてけば良かった。
そうすれば、もう少し慎重に歩いただろうと思った。
うな重を食べた力が残っている内に、新勝寺を後にし、成田駅へ戻った。
初めての場所とはいえ、予想外の出来事があったが、いい思い出となった。
成田駅を出発してから、いくつか駅を通過したところで、途中下車した。
今日のお花見の反省会といったら大袈裟だが、いろいろ食べつつ話をした。
やはり、もう一度公園内のルートを復習して、
次回はもう少し下調べをしてからにしようという事で落ち着いた。