☆戦闘行為の呼称
歴史を調べていくと戦闘行為の呼称に様々なものがあります。「戦争」「事変」「征伐」「役」「出兵」「合戦」「戦」「乱」「変」「事件」などなど。
どのように違うのか、気になって調べてみたのですが、明確な境界線はほとんどないということでした。
ただ、戦争と事変ははっきりと定義されていました。
「戦争」とは“国家または交戦団体が兵器を使用しておこなう戦闘行為”のことで、国際法で決められたルールに従い宣戦布告を行った戦闘行為が「戦争」だそうです。一方、宣戦布告なしに行われるものは戦争に準ずるものとして「事変」になるそうです。ただし、一部には曖昧なものも存在するようです。
ところで、その他のものについてはある程度の基準はあるそうです。
「征伐(征討)」は“現政権に背いたものを懲らしめる”という意味をこめて付けられます。
「役」は他国との戦争や周縁地域での戦闘に付けられます。ただし、明治後期からは使われていません。
「出兵」は読んで字のごとく“他国へ兵を送り出す”ことです。
「合戦」と「戦」は局地的な戦闘行為に付けられます。
「乱」は現政権に対する反乱(抵抗)に付けられます。
「変」は政治的な陰謀・政変に付けられます。また、政権担当者側が不意に襲われた場合にも付けられます。
「事件」は上記のものに比べて小規模で単発的なものに付けられます。また、戦闘行為を伴わない出来事にも付けられます。
以上のような大まかな基準があるそうです。でもよくお分かりと思いますが、曖昧なものですね。
さやか
2012/04/13 00:29:47
こんばんは。
わざわざ一つひとつ分類し命名している。
興味深いですね。
それだけ、力にものを言わせることが多かったのでしょうか。
睦月
2012/04/12 03:08:21
なるほど(ー`´ー)
他の言語では、ここまで細かく分類されているのでしょうか。