うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

花筏

日記

今年の桜…。葉桜のなりかけを脱皮だと見た時、よそよそしいと思ったのか。翌日川面に舞う花びら、地面に踏まれ、雨にぬれ、泥をかぶったそれの満開を見て気づいた。桜は舞うことで別れを告げてくれた。交代するように紫陽花の新芽たち。

川面に浮かぶ花びらたち、花筏。写真をとった。幻影のなか現実がまきこまれた瞬間。
翌日、川へ行き、同じ場所で写真を撮ろうと思ったら、もうそれがどこなのかどうしても分からなくなってしまった。筏が去ってしまったからか。