うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

エンデ『はてしない物語』、現実と想像と名前

小説/詩

エンデ『はてしない物語』の再読。
正しい名前を付けることで想像世界と現実世界は正しく繋がる。
言葉を間違えないように。
(ポエジーと幼年は同族である、と他の本でエンデは言っているから、
想像世界を統べる女王が幼な心の君というのは意味深である。)
そして、想像世界(ファンタジーエン)は
現実からの逃げ場では決してないということ。
つまり均衡。現実を生きるものが想像を生きるのだ。
その狭間で物語をつづること。

エンデのツィッターでのつぶやきから。
「ポエジーとつきあうことは、良家の子女が日曜の昼下がりにするお遊びではありません。なぐさめや楽しみの源泉ではなく、生死を賭けた冒険なのです。『だれでもない庭』」

(と書くと、うれしいことに、まるでエンデが生きているようではないか! こういう錯覚はうれしいものだ)