TAKEのつぶやき

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TAKEのつぶやき

☆インターホン

お笑い

ある日、一人の僧侶が道を歩いていると、通りを隔てた向こう側に、小さな男の子がインターホンを押そうと必死に頑張っている姿をみとめた。だが、男の子の手はなかなかインターホンまで届かない。

僧侶はしばらくの間、男の子が四苦八苦している様子を眺めたのち、男の子の背後へ歩み寄った。男の子の肩にそっと手を差しのべ、代わりにインターホンを押してあげた。

僧侶は男の子の目線までしゃがみ込みむと、慈愛に満ちた笑みを浮かべながらこう言った。

「さあ、これからどうするのかな、坊や」

男の子は振り返って叫んだ。

「逃げろ~!」