大人のあとがき
以前にエピローグの前に「あとがき」を書きました。
其とは別にあとがきを書きたかったからです。
前に書いた様に最初の部分をかなり削りました。
お涼と言う忍者のコーデと当時、
線路にての子供のおそらく虐めが原因かと思われる自殺に
憤りを持って書いた所です。
ニコタウンを怒りの意志を表明する為に子供の幽霊コーデで
うろつきましたが、
そうでは無く、生きていて欲しいと言う意志を出したいと
此の小説を書き始めましたが、
其の後に大人になってからの「お涼」に焦点をあてた部分だけを
此処に載せました。
最初書いていた、いじめがあった青春編と
其々が大人になった大人編と分けられれば分けられる様な
内容ではあります。
確かに其れは無いでしょうと言う虐めがありますが、
其れでもお涼は生きます。
追い詰められて、死ぬだろうと言う様な仕事も最終的に
本人の意志で参加したと言う形になります。
そこで案の上、死ぬ所を寛太の大怪我と本人の怪我で
生き延びます。
其れを夕奈が其処まで追い詰めた彩夜を詰ります。
今度は夕奈に虐めの矛先が行きますが、
夕奈は毅然とした態度で其れをはねつけ続けます。
一見お涼に対しての虐めが無くなった様に見えますが
見えない所では、続いてます。
其の為に無理をして、辛い思いも随分します。
其の辺りは削りました。
最初が人物紹介になったのはそうしないと残りの話が見えて来ないからです。
さて、「次に削ったのは大人の部分」です。
此れは、お子ちゃまも居る此処では載せられないと言う所は
削りました。
別の書き方で表現した所もあります。
京からのお鈴を送った後の与一とお涼の帰りの旅の途中です。
大人は其処はあの書き方で解って下さい。
次にバッサリ削ったのが寛太と夕奈の所です。
寛太が夕奈を「好き」と言う感情よりも「憧れ」が強すぎて
自分には手に入らない物としてみて居ます。
寛太は農家の息子、唯一身元が解っている「夕奈」は公家の血と
侍の血が入ってます。
だからこそ、親の死も首を切られたと言う事もはっきりしてます。
其の夕奈を寛太に大人になって引き合わせます。
お互いに中年になったからの再会です。
若い時に不器用な二人は小さな事務的な触合いしかなかった
淡い思い出を心に秘めて来た二人の事を書きました。
勿論青春篇で削られてますけど。
其の後、方や子持ちの父親、そして、
自分が遊女屋を開くと言って沢山のお金を解散の時に
取った彩夜が最初は援助すると言う事で「三味線の師匠」として
自立する事を薦めますが、最初の家賃と数か月の生活費で
援助はありませんでした。
だが、彩夜にお金の工面をせず、自力で必死に実力を見て貰って
少しずつ評価されて行きます。
此れは実力ある歌を歌っている人への応援でもありました。
色々な所へ行ってオーデションを受ける姿とダブらせました。
此処も今回は「お涼」だけと言う事で削りました。
本当に少しずつ、弟子が着ます。
見た目だけで売られて来た娘に芸を見に付けさせようとした
置き屋が其の実力で一人、二人と三味線を習わせる為に
連れてきます。
人手が足りないと呼ばれる事もあります。
時間が空いていて誰もいないと間を持たせる為に
呼ばれる事もあります。
そうやって明日の食費、明日の食費と生きて来て
少しは何とか食べて行けてる厳しい三味線の師匠と
なった中年の叔母さんと結婚前の大きな娘の父親の
寛太との出会いです。
最初はそっけない二人のよそよそしい、ぎこちない、対応です。
でも、寛太のうれしさはお涼と与一に京の土産に持たせる
高い沢山の反物で表現をしました。
寛太の感謝してもしたりない気持ちです。
鈴が嫁に行くと夕奈は寛太の家に通ってくる必要が無くなります。
此れでと去ろうとする夕奈を寛太の腕がつかみます。
時間が止まります。
夕奈の足がよろける様に寛太の方に二歩近づくと
倒れそうな夕菜を寛太の腕が引き寄せます。
そして次に崩れる様に抱き合う二人の場面は削りました。
せっかく書いた熱筆(そう表現するのかは解りませんが)
ぼかしてモザイクも入れられず、花にパーンもできず、
過去の削った部分を書いて無いと其の部分は
欲求不満の叔父さんと叔母さんの・・・・に見えても
そうじゃないので、それは子供の様な身分違いの二人が
駆け落ちを決意した様な、だけど、お互いに他の人とは沢山の
経験をして来ている大人の・・・・です。
一つ一つに昔の想いとか、手の指を合わせて握らせてみたりと
それ以外の大胆な熱筆の部分はバッサリと削りました。
汚く成らない様にそれでいて、熱愛的な、それでいて
昔の思いの身分違いの二人が駆け落ちを決意して
抱き合って居る様な切なさも。削ったけど。
で、お涼へのあの塀を作っている所でのチラッと言う
夕奈と所帯を持ったと言う報告で終わらせています。
中年でも、婚期を逃した大人でも、一歩を踏み出す背中を押せたらと
思いました。
そして生きて居れば、何時だって出会う人が居る事を
知って欲しい。
60歳過ぎた婆が言うのだから、間違いないよ。
実際に幾つも見て来ているから。
のたもた
2012/05/18 23:57:43
ジョシィー様
素敵な人でしたよ。
奥様の拒否されて、自分のどこが悪いのか、何をしたのか理解できなくて、
良い所をいっぱい私に見せて、僕に悪い所が在ったら指摘して下さいって。
理性と知性がある夫婦はそんな所で融通が利かないのですね。
其れを乗り越えたある夫婦は旦那がしつこくべたべたして、
其れが更年期の一つの症状だと聞きだした。
其れから、今度は心配して、やさしく体をいたわってくれたそうな。
彼は理性がありすぎて、みっともなくべたべたして、
「愛しているけど、こうなの」と言う言葉を引き出せなかった。
其の前に手を引いて、自分に非があると思い込んで
傷ついていた。
其処へ、私が飛び込んで来た。
好奇心の強い私と知識を聞いて欲しい彼の欲求が合致した。
楽しい時が過ぎたけど、理由が解ればね。
手を引きましたよ。
私が女の体の事情を言って。
私が泥をかぶりました。
私が知性とか教養を捨てた、お飾りを捨てた、きれい事を捨てた
くしゃみをすれば漏らす事を、普通に当たり前の様に話す様に
言って、誰でもそうなる事を、成らない人の方が少ない事を
数年もかかる事を。
其れは女の子が整理になって、ホルモンが少しずつ変わって行く事も。
だから、小5辺りから、制御できないイライラがいじめに成ったり、
思い詰めて自殺したり。
妊娠するとつわりが在る様に、
子供が産んだ直後にホルモンのバランスが崩れて可笑しくなる人も居る。
ホルモンと体が重力に負ける事と合わさるっている状態なのと
彼に言いましたよ。
つわりみたいに、好きな物が嫌いになったり。
それが食べ物じゃないと「怒りつわり」に成ったりと。
声をかけられたりするだけで、意味なくイライラする。
色々説明して、其れが別れの言葉。
余りにも泥臭い、生臭い、みっともない、
お人よしな私と思いましたよ。
綺麗な言葉で、かっこよく、きざな大人の別れが出来たのに。
幾らでも、彼の心をひきつけたまま、さらりと突き放せたのに。
彼を傷つける言葉で付はなせたのにね。
其れよりも大人過ぎた私なのね。
婆なのよ。
ジョシィー
2012/05/18 23:27:31
おお^^
運命の出会いかぁ♪
そんな出会いが、また有るといいなぁ〜♥
のたもた
2012/05/16 23:40:52
ジョシィー 様
本とに驚きましたよ。
彼がトイレに行ったすきに鞄をチェック(泥棒かとびっくりして見ている人も)。
でも、本当に大学教授か気になったので。
所が名刺が出て来て、それ以外にも手帳も。
で、すぐ頭に入れて、紙ナプキンにメモ。
其れまでの、音楽の趣味も私の強い個性の主張も、読んで来た本、見た映画。
こんなに趣味が合って、家族構成までお互いに話して、こんな事って。
本当に良い人だと思ったから、話していて尽きない程楽しかったから、ちょっとどう対応したらよいか。
向こうも会う度に楽しそうでした。
で、調べて、奥さんまで行きついちゃった。
其れから、もう一度考えようって。
で、本当かどうか確かめようって、何年間もご主人を拒否する理由を。
割り切った夫婦なのか、サルトルとボーボワールの思想なのか。
で、少し打ち解けて、何気に「私は更年期で何が受け付けない状態の時で、
こう言う時はどうしたら良いかしらね。」 って、
そうしたら彼女、目を覆って、「私が相談したいくらいよ」って。
な~んだ。そう言う事なのかと理由が解って彼から手を引く事に。
彼は愛されて無いんじゃないのよ。
自分でそう思っているだけ。
で、老人会で、夫婦の爺婆にその時どうした?って聞いたら、
「心配してくれたって」傍に何時も引っ付いて居たって。ウザかったって。
もう一人の爺婆夫婦、「何年間もご飯をその時は作ってくれたって」
で、もう一人の婆「もう、うるさいから、勝手に好きな様にさせていた」って。
で、もう一人の婆、産婦人科に通って、相談したって。
更年期とは別の病気かと思ったって。
で、更年期の一つの症状。
様は重力に負けてくしゃみをしただけで漏らすのと同じ。
誰でもが通る道なの。
夫婦のお互いの理解で乗り越えれれば乗り越えられる時期。
長い年数が掛かるけど。
其れを奥さんが言えないか、理解して貰えないかなのね。
今の若い女性がみんな何時かはそうなる事なのよ。
可なりの婆に成ると、その時の事が嘘の様になくなるんだって。
私も其の人とはずっと本や映画やドライブをして居たかった。
二人共運命出会いかと。
ジョシィー
2012/05/16 23:04:25
一夜のアバンチュールですかぁ^^;
なんか、茶飲み友達なら欲しいけど、行きずりの鯉なら別にいらないかもw
なんか、縁側でお茶でも飲みながら、落ちる夕日や朝顔の花を一緒に楽しめる人はいないかしら?
のたもた
2012/05/14 23:23:43
ジョシィー様
あります、あります。
此の婆にも、ほんの数年前に一夜のアバンチュールの誘いがかなり見た目の良い男からありました。
奥さんの入る大学教授です。
笑っちゃいました。体の都合で断ったけど、すご~~~~~く、惜しかったです。
閉経が過ぎて、更に過ぎると、暫く体が休めと言う様に受け付けられない時があります。
色々な人に相談すると、更に婆に成ると大丈夫だそうです。
こう言う事は本には載って無いので、婆同士の爺が居る所で平然と話せます。
更年期障害の時に成る人が多いので、それが過ぎるとすっきりした様に変わるようです。
良い爺、婆に成るのでしょう。バブルの時期なら、老後の手厚い福祉で楽しかったのにぃ。
貧しい爺婆だけの現在だけど。クスン。
私は、まだ、与一の厚い胸板も知らないで、与一の引き寄せる腕の強さも知らないで
死んで欲しくないのです。
でも木材を運ぶ腕と梯子を上る身軽さと
屋根の上から見る景色を知ってます。
別の視点で見れる人に出会って欲しいとそんな思いを入れました。
祖母が神様が二人、運命の人を作っていてくれると言ってました。
お涼と与一を結びつけたのは佳世でした。
結婚しても、お涼は自分の身を崩して与一に預けません。
良き母、良き妻、を一生懸命頑張ります。
でも、あの旅の帰りはどうしても、削れませんでした。
だから、別の表現で入れました。
今風に言うとお涼はあの時、
運命の赤い糸を一緒に暮らしていて、10年以上たって知ったのかも知れないし。
誰にでも、見えない赤い糸が付いている様です。
ジョシィー
2012/05/14 21:19:08
面白いお話をありがとうございました♥
わたしにもコレから出会いがあるでしょうかw