火星は地球の隣の星ですが、地球より太陽の外側を巡る外惑星です。火星は２年２ヶ月ごとに地球に接近しますが、地球はほぼ円に近い軌道を公転しているのに対し、火星は楕円形の軌道を公転するため、接近する距離は決まっていません。また、大接近した時は－３等星くらいの明るさになるので確認しやすくなります。その名の通り赤い星でサソリ座のアンタレスと間違えることもしばしばあります。
地球によく似たところがあるので、昔から生命がいるのではないかと期待されています。また、火星を地球のような環境にして、人類が移住できるようにする「テラフォーミング（地球化）」計画もあります。

火星は英語で「マーズ」と言います。これはギリシア神話に出てくるアレースのことであり、ゼウスとヘーラーの子供で戦いの神です。火星が赤く見えることからそうなったと思われます。ところで、アレースは本来農業の神でした。３月は英語でマーチですが、これはマーズからきています。