そしていよいよ翌週。
今度は少し早目に出て、早朝からシーバスを狙ってみようという事に。
前日の夜は早目に夕食を済まし、さっさと寝てしまうキアヌ。
私は野球を見た後、ケータイのアラームをかけて２３時には就寝。
睡眠時間３時間で、ケータイアラームに起される私でした。

横で寝ているキアヌを起します。
いつもは決して起きる事のない時間。

おい、釣りに行こう！

と声をかけると、まるで起き上がりコボシのように起きました。
３時に家を出て、途中でガソリンを給油。
車の中で寝るのかと思えば、少し興奮気味で起きているキアヌ。
先週の釣り場に到着したのは、午前４時半ごろになりました。

車を降りると、既に先客がロッドを振っています。
そして私達が準備をしていると、その人のロッドがしなったのです！
キアヌはあわてて魚とのファイト中のお兄さんの所に走りだす。
しっかりとランディングを済ますと、４０ｃｍほどのシーバス！

やりましたね！

と、キアヌ。

うん、ちょっと小さいけどね

と、親指を立てるお兄さんと一緒に、キアヌも親指を立てる。

どうですか？今日は

と、私が話しかけると

ベイトフィッシュ（餌となる小魚）がかなり入ってるから、魚は上に居ますよ。
ルアーはリアルカラーがいいみたい。

と、お兄さんは情報をくれました。
早速キアヌのショートロッドにルアーを付けます。
早速お兄さんと一緒に、キャストを開始するキアヌ。
私はブラックバス用の７フィートのライトタックルに、イワシカラーのルアー。
遅ればせながらキャストを開始します。

するとお兄さんが早くも２尾目のシーバスをヒットさせます。

かなり魚入ってますよ！

と、先ほどと同サイズのシーバスをキャッチ。
私もキアヌも俄然やる気を出してキャストを繰り返します。
やがてお兄さんは右側の方へ歩き、探りながら釣っていきます。
我々はお兄さんと逆の方へ行く事にしました。
左の方には大きな船が停船しています。
その船の際を攻めてみようと言う事になります。

しばらく船際を攻めますが、バイト（アタリ）はありません。
また少しずつ、元居た場所に戻ろうと動いてゆきます。
船から１０ｍ程戻った時です。
私のロッドにガツンという強烈なバイト！
キャストして３ｍ程誘った辺り。
ちょっと沖目でのバイトでした。
魚を足元まで寄せて、さぁランディングと言うときに、魚は最後の抵抗でエラ洗い。
魚の目論見通りに、ルアーを外されてしまいました。

父さ～んっ！

すまんすまん。。。

サイズは先ほどのお兄さんのサイズより、少し大きめだったでしょうか？
このサイズの魚は、群れを形成している事が多いのです。
私はめげずに同じ場所にキャスト。
足元５ｍ程まで丁寧に誘うと、ルアーの下にキラッと光る魚体。
次の瞬間、ガツンという手ごたえと共に、私の合わせが決まります。
リールのドラグ（強烈な引きに対してラインを出す機能）が鳴き、ラインが出てゆきます。
その次はお決まりのエラ洗い。
今度はしっかりと対応し、ロッドのしなりを使い魚を弱らせます。
やがて魚は水面にその魚体を横たえます。
ミディアムヘビーアクションの私のロッドならば、魚を抜き上げられると判断した私は
そのまま陸へ引っこ抜きます。
上がったのは、５０ｃｍオーバーのシーバス。
まあまあのサイズです。

父さん！やったぁ！

キアヌが喜び寄って来ます。
危険なルアーを外し、魚を誇らしげに持ち上げて見ます。

ほら、オマエも釣れよ！今食いがいいぞ！

キアヌは今度は自分もと、キャストを再開。

あ！魚だ！

キアヌが引くルアーを追跡する魚体を見たようですが、バイトには至らず、残念。
その後、８時まで粘りましたが、私のルアーに一度ショートバイトがあっただけ。
日も高くなり、納竿となりました。

ついぞキアヌのロッドにシーバスは掛かりませんでした。
しかし、彼のシーバスへの熱はいっそう上がってしまったようです。
帰った私は、息子のためにちゃんとしたシーバスロッドを購入。
９フィートのミディアムアクション。
なかなかのロッドです。
コレを使い、明日の土曜日こそ念願のシーバスをキャッチしようと、彼は既に夕食を済ませベッドの中。
明日こそ、キアヌ自身でシーバスをキャッチする事を願う父猫であります。