うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

夕焼け

日記

いま時分は日が暮れるのがおそい。
朝焼けと夕焼け。どちらがすきかといえば、夕焼け。
一日のはじまり、よりも、一日のおわり、のほうが。
おわるまえに、たしかにある、あざやかな日没の色。
川にバラ色の空が映るのをみたりすると、
いまだにしんじられない心持がする。
たそがれ、ということばには、人生のたそがれ、とか
かんじるのかもしれない。
あるいは、夕刻自体に、紅葉のような、あざやかさを。
だけれど、やはり夕焼けの空に
なぜか幼年をかさねている。