アルジャーノンに花束を
実家で今、上下水道の工事をしています。
その中に、足が悪くて、言葉もはっきりせず、要領が悪くて、親方に怒鳴られている
職人さんがいます。
実は私は、彼の中学校時代までを知っています。
家が近所で、入っていた運動部が同じだったので、よくお話をしました。
彼は、運動神経がよく、他人に好かれる温厚な性格だったので、キャプテンをしていました。
ところが大学時代に、事故にあい、1か月ほど植物人間状態でした。
奇跡的に目が覚めたものの、言葉と記憶が失われ、徐々に取り戻したものの
普通の人は、聞き返さないと、彼が何を喋っているのか理解できないし、
記憶も繋ぎとめておくことが難しいらしく、今では何をしても、フラフラするように
なってしまったということです。
アルジャーノンに花束をという本を思い出しました。
知能が遅れていた主人公チャーリーは、動物実験で開発した手術の被験者第一号にされ、
IQ185という天才に生まれ変わります。
天才になる前、チャーリイは、他人を疑うことを知らず、周囲に笑顔を振りまき、
誰にでも親切にする、大きな体に小さな子供の心を持った大人しい性格の青年でした。
頭が良くなるに連れ、これまで友達だと信じていた仕事仲間に、騙され苛められていたこと、
母親に捨てられたことなど、知りたくもない事実の意味を理解するようになります。
天才になったチャーリーの心は幼児のまま、脳の発達に追いつかず、
周囲を見下す態度から、孤立していきます。
やがてチャーリーは、実験に使われたマウスの知能が、退行していくのに気が付き、
手術に欠陥があったことを知ります。
策を練りますが、時は、すでに遅く、主人公の脳も退行しはじめ・・・。
今、肉体的にも、頭脳的にも退行してしまった職人の人は、どんな気持ちで毎日を
過ごしているのでしょうか・・・。 そしてその家族は・・・・。
雇用した人や仲間は、教えても叱っても上達しない彼を、どんな気持で見ているのでしょう
皆さんの中にも、祖父母や親が老化で、今まで出来ていたことが、出来なくなり
哀しい思いをされた方もいらっしゃrことでしょう・・。
かつては生き生きとして、人生を謳歌していた人達の姿に花束を・・・。
枯れても尚、幸せであり続けますように・・・。
nana
2012/06/08 17:05:39
❀Lily❀さん、
飛行機内のお話、すごくいいですね〜〜。
なんだか、嬉しくなりました♡
素敵なお話をどうもありがとうございました。
だれかに話したい気持ちがむくむくしています☆
❀Lily❀
2012/06/07 13:56:11
さくらさん
思わぬところから、出て来るかもしれませんよ(#^.^#)
使わないから、失くすといけないと、どこか別の場所にしまわれたのでは
ないでしょうか・・。
そのうち、ふっと記憶が甦りますよww。
思い出せない時は、考えるだけで、繋がっていない脳の中の神経が
繋がろうとするので、脳にとってはとてもいいことなんですって。
世界一受けたい授業で、「アハ感覚」と呼んでいましたが、
思いついた時、考えて分かった時に、ものすごく脳が活性化し、
老化を防ぐとか・・・。
❀Lily❀
2012/06/07 13:42:00
おももちゃん
確かに力仕事や、危険なことを生業にしている人達は
つい声を荒げたり、おももちゃんの言うとおり、
ボロクソに言っちゃったりすることがあるんでしょうね。
ふと思い出したのですが、
私は女性だけの事務所で、先に入った人達が、
社長や常務をボロクソに言うのを聞いて、
おお、そこまで言えるのってすごい!と思っていたら、
そこに突然、社長と常務がやってきました。
その先輩達の丁寧かつ、媚び媚びの態度は
歌舞伎の一瞬で衣装を変えちゃうあの変わり身のようでしたww
でも、そのくらいカメレオンじゃないと、世の中は渡っていけないのかもww
なんて思ったりして・・・(決して会社外では、友人としてお付き合いしたくはないけれど・・・)
身体が不自由な彼は、まだ働ける職場があるだけ
幸せなのかもしれません。(今は健康な人でも、仕事を見つけるのは、難しいとききますもん)
足りない分を、みんなに補ってもらって、これからも何とか頑張っていって欲しいなと思います。
さくら
2012/06/07 06:49:06
❀Lily❀さん、失くした記憶が蘇らないこと・・・辛いです。。。
ボケの序章・・・先日さくらも一つの記憶を失くし
複数あるうちの一つの鍵を失ってしまいました。。。
預かっていたけど使うことがないのでお返ししようとして気づくなんて><;
情けなくて、、、
事故に遭ってしまった職人さんが、人ごとに思えずいたたまれません。
叱られたからといって治る問題じゃないですね。
どうか職人さんにもう一つの奇跡が起きて、幸せがいっぱい行きますように!!!
ۛ܂おもも
2012/06/06 14:56:02
知り合いがずっととび職人などの、現場仕事をしていたのですが、
ああいうところの親方は、本当にボロクソに怒るそうで、
健康な彼でも本当に心がやられてたな~。
好きでそうなったわけでもない彼は、
もともと運動神経がよくてキャプテンを務めたくらいなら尚更、ほんとにつらいだろうな。
親方の気持ちもわからんでもないですが、
彼がどうしてそうなったか知っているのにそういう態度をとるのは、
弱い証拠なんじゃないかなと思いました。
また、彼も自分なりの幸せを見つけていくんじゃないでしょうか。
彼を取り巻く境遇がもっとよくなっていけばいいな~と本当に思います。
❀Lily❀
2012/06/06 14:41:53
nanaさん
コメントありがとうございます。
確かにそうですね。
努力もせず、親からの財を得て、傍からみると幸せな人は
まだ足りない。もっと持っているはず。とか欲深くなったり、変な方にお金を使い込み
逮捕に至ってニュースになったりするこがあります。
苦労した人は、人からのどんな小さな親切にも、感謝して
満ち足りた気持ちになることを、知っています。
その人の生き方次第で、付き合う人も、人生の深さも変わってくるのでしょうね(^_-)-☆
❀Lily❀
2012/06/06 14:34:33
つくよみさん
老人が歳をとると、そういいますね。
耳も聞こえなくなり、聞こえなくて不便なこともあるけれど、
わずらわしいことが聞えなくなり、平穏になったってww
何が幸せなのか、アルジャーノンの話に限っては、分かりませんね。
❀Lily❀
2012/06/06 14:32:38
四季さん
アルジャーノン・・追伸のことばに、私も泣きました。
自分と違う人間を同じように受け入れる・・・。キリスト教に基づくボランティアだと
家族ぐるみで行っていて、子供も小さい頃から、そういう教えを自然と身に着けて行くのだと思います。
日本は他人と同じ行動を貴ぶ民族なので、少しでも違うとなかなか難しところがあるかもしれません。
人種差別で思い出しましたが、これは以前、本当にあった飛行機内の話です。
アフリカの白人の隣の席に、黒人が座りました。
白人は、CAを呼び、黒人と席を同じにするなんて耐えられない。別の席に変えてくれるように言いました。
その日はエコノミーもビジネスクラスも満席です。CAは席が空いているか見て来るから、お待ちくださいと
言いました。 間もなくCAが戻り、ファーストクラスが開いているので、機長と相談した結果
変わっていただきます。と言いました。
周囲の人の信じられないと言う顔や、黒人の激怒の顔、ご満悦の白人女性の顔を見ながら、
CAは機長の言葉を伝えました。
「お察しとは存じますが、
当社ではエコノミークラスからファーストクラスに席を替えるという事は通常行っておりません
しかしながら、或るお客様が、不愉快なお客様の隣に座って道中を過ごさざるをえない、という事は
当社にとって恥ずべき事となると判断いたしますので、当然事情は変わって参ります」
そして黒人男性に向かってアテンダントはこう言った
「ということで、お客様、もしおさしつかえなければ、お手荷物をまとめていただけませんでしょうか?
ファーストクラスのお席へご案内します」
近くの乗客が、歓声をあげるのを、 その白人女性は呆然と眺めるだけであった
スタンディングオベーションを送る者もいた
長文ごめんね~。ちょっといい話だったから、載せてしまいました。
途中文を忘れたので、コピッたため、文章が違ってしまいました(^_-)-☆
❀Lily❀
2012/06/06 14:06:00
ふうさん
今話題になっている研究は、自分の細胞を医療用の冷凍庫に預けといて
いざ手術が必要になった時に、預けた細胞を増殖させ、皮膚などを作るのだとか・・
自分のものなので、拒絶反応も心配しなくていいそう。
また、それを応用して、若返る為の皮膚移植をできるようになるとか・・・。
ふうさんのおっっしゃった通り、医療の分野ではまだまだ、未知の分野への挑戦がありますね。
いつか彼にも奇跡が起こる様に、願いたいと思います。
❀Lily❀
2012/06/06 13:59:39
とごやんさん
今建築現場では、日雇いを派遣で確保できます。
1日15,000円だそうです。
確かに社員でなければ、出来ない仕事は山ほどあります。
でも邪魔な石を脇にどけたり、指示があった時に、セメントに砂を入れるだけの作業なら
日雇いで十分なのだろうと思います。
仕事をさせたくても、健常者と障碍者では、かなりの差があり、周囲の理解が必要なのだと思います。
彼は最初、障碍者で会社に入ってはおらず、また、縁故で入ったことが、かなり周囲に気を使わなければ
ならない原因になっています。
とごやんさんのお兄様も、大変お気の毒ですね。
その人にしか分からない苦痛や苦労があります。
でも、面倒みてくれる親は、順番からけいば、いずれ子供より先に他界するので、
生きて行く為に、自分で少しでも自立しなくちゃいけないですもんね。
それを実践されようとしたお兄様は、とても勇敢だと思います。
❀Lily❀
2012/06/06 13:40:40
kariさん
危険が伴う職業だから、気を抜けず、
「ほらそんなぼーっとしていたら、指落とすぞ!」
とどなられながら、彼は仕事をさせてもらっているのでしょうね。
できれば、その会社が、これからの不況も乗り切って、
そこを出たら行く宛てのない彼の居場所を、
確保できたらいいのにと思いました。
❀Lily❀
2012/06/06 13:35:31
masaminさん
確かに仕事をするには、一定の知能がいりますね。
その人のレベルにあった仕事につければ、仕事を与えた人も
与えられた人も幸せだと思います。
コミュニケーションは心があれば、外国語同士でも通じ合えますね。
でも、記憶をなくしてしまう人に、いくら心を込めて話しても、
一方通行で、こちらが悲しくなる時があります。
❀Lily❀
2012/06/06 13:25:39
ひろちゃん
書けなかったんだけれど、なかなか複雑な雇用関係があるようで・・・
建設会社の社長は、その人と血縁関係にあるらしく、
最初は障碍者として雇用はしていないと思います。
ところが、何年か前、足場から落っこちて、足が不自由になってしまったので、
社員の手前、ただでお給料をあげる訳にもいかず、
かと言って、解雇もできず・・・零細企業は余分な社員を抱える余裕がないので
大変なようですね。
ひろちゃんは、私の実家の家の石の池を覚えてらっしゃいますか?
あれを土嚢の袋に詰めるように親方が指示し、袋とスコップを置いていったんです。
ところが彼は手で石を拾っては、袋に入れ出したので、私も見るにみかねて
背の高い取ってのついた塵取りを持って行き、これですくって、袋に入れたらどう?と
声をかけました。 彼は、ああ、でも、手でやった方が早いんだわといいました(@_@;)
途中親方が、見に来て、まだやってるのか?と土嚢袋を見て、
「もっと詰めないと・・・。1袋に半分も石が入ってないだろ」と諭します。
彼が「うん、でも、重いんだ。」と言ったので、親方は袋を持ち上げ、
「いつもより軽いだろ。こんなことしていたら、日が暮れてしまうぞ」とイライラを募らせました。
結局午前中一杯かかって、袋に入れ、それを置く場所の事で、また「後でやる」と言ったのを怒られ・・・
だんだん、親方の声も大きくなり・・・・
どちらも見ていて、可哀相でした。
nana
2012/06/06 01:54:24
こんばんは。
どんな状況下でも、人にはそれでも幸せだと感じられる能力があるのでは、と思うことがあります。
傍目にはわからない、直面した人にしか与えられない何かを得るのかもしれないです。
何が幸せかはひとによって違うのでしょうから。
つくよみ
2012/06/06 00:29:29
知らないことで幸せなこともある・・・なんて気休めだろうか
四季
2012/06/05 21:56:12
「アルジャーノンに花束を」は、おしまいのころにまた、ひらがなの羅列になってくるあたりで泣けましたToT
残念な現実として、人はどこかに貴賎を設けてしまうところがありますね
人種に貴賎を設ければ人種差別だし、身体の障害に設ければ障害者差別となってくみたいに・・・
でも大多数の人は、そういう呪縛を抑制する術もまた身につけてると思いますよ^^
職人さんのお話は、1リットルの涙を思い出しました
ちょっと想像力をはたかせれば、明日の自分が健康とは限らないわけで、
自分が障害を持ったとき、どうか孤立しないよう、仲間たちがいてくれたらいいなーと思います^^
ふう
2012/06/05 21:34:44
まだ人間が知らない謎も沢山あるから研究することで今まで生きてきたんだよね。。
だからまだまだ沢山きせきはあると思うよ。
きっといつかまえと同じように暮らせる事はきっと夢じゃなくて本当に暮らせる日が来ると思う。
長々とごめんね
とごやん
2012/06/05 20:42:51
ダニエル・キイスですね。
「ついしん どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやってください。」
最後の文が心に残っています。
現実的にはひろちゃんさんが言うとおり「改正障害者雇用促進法」があるので、企業としては雇用人数の1.8%の障害者を雇用する必要があります。これを満たしていないと「障害者雇用納付金」を納める義務が生じ多く雇用している場合は「障害者雇用調整金」等各種助成金が国から支給されます。その親方は制度を悪用していると言っても過言では無いと思いますね。
私だったらその会社を労働規準監督所に訴えます。ただ本来は本人が訴えなければいけないのと、監督者が会社に来ても法律どおりやってますと答えれるとそれ以上は何もしてくれない、また指導はするが改善命令を出せないのが日本の制度の悪いところですね。怪我もしくは死人でも出なくては改善されない・・・悲しい事です。
障害者雇用促進法にも監視制度をつけて、厳しくやらなくては彼の様な不条理な状況に晒されている人たちが救われることが無いと言うのが問題ですね。
身体障害者の労働意欲向上の為の制度が、企業にとっては外へのアピールと国から助成金を貰う為の制度になっているのが残念です。
私の兄も交通事故で首の骨を折り一級障害者で車椅子生活です。
一時期、PCの入力の仕事をしていましたが、職場になじめず辞めました。
健常者と障害者の壁は難しい問題です。
kari
2012/06/05 19:30:34
彼の心中を察することなど、
到底できることではありませんが、
いま精一杯仕事をされているのなら…
彼も同じ職場の皆さんも怪我をせず、
これからも仕事を続けてもらえたら…
そう、祈らずにはいられないです。
ひろちゃん
2012/06/05 16:23:28
読み進む内に画面がにじんできました。
親方の怒鳴りたくなる気持ちわからなくはないですが、
私からすればその親方、とても卑劣で卑怯です。
といいますのは、障害のある方の雇用は相当金額の
時にはその障害のある方に支払う金額よりも多い
給付金をしかるべき機関から受け取っています。
つまりはその方は(事故に見舞われた方)仕事をするという行為に
参加せずともよいわけです。
ではなぜ、雇用を企業に促進するのかといいますと
本来ならば国として行政としてそういった障害を持った方が
仕事ができる場を作らねばならないのに予算不足ゆえ遅々と
して施設作りが進まないのです。で、あるならば既存の一般会社に
国として助成金を出すので雇用して社会人として在籍させてほしいと
いうことです。
それらを鑑みますと親方の叱責は明らかに不適切であると言えます。
つまりは殆ど何もしなくても叱責や中傷誹謗してはならないのです。
私はその親方に対して強い憤りを禁じえません。
若くしてそのような憂きめに遭われたことが悲しくてなりません。
私にはただただしっかりと強く生きてと願い思うしかありません。
masamin
2012/06/05 15:35:16
こんにちは。
仕事をして行く上では、一定レベル以上の知能は要求されます。
ただ、コミュニケーションを取るのに知能は要りません。
たぶん心だと思いますよ。
相手の表情とか、目の動きでも感情って判るものです。