大切なニコ友の朱華さんから、何と神宮球場のチケットを頂きました。
それはもう、今まで入った事のないような年間シート！
バックネットの真裏なのです！

貴重なチケットで、息子と２人で野球観戦に行ってまいりました。
日曜日の薄暮ゲームは、午後３時プレイボール。

実は息子にとっては、２度目の野球観戦だったのです。
初めての神宮球場は、彼がまだ３つの頃。
ひまわりがまだ健在で、３人で外野自由席での観戦でした。
そのときの記憶はもう無いようで、彼にとってはとても新鮮な体験だったようです。

相手は埼玉ライオンズ。
パ・リーグ最下位チームとは言え、絶不調からようやく抜け出したスワローズにとっては、強敵であります。
スワローズ先発は、右のエースタテヤマンこと舘山投手。
ライオンズは脅威のサブマリン、牧田投手。
舘やんならばそう簡単には失点しないでしょうから、相手の牧田投手をウチの打撃陣がどう攻略するかが勝敗のポイントとなる試合と私は見ました。

私達が座席に到着すると、周りはライオンズファンだらけ。。。
本拠地とは言え、やはり１２球団一ファンの少なさを感じました。
ホームの神宮に関わらず、半分をライオンズファンが占めておりました。
寂しい・・・。

試合は舘やんがピンチを招きながらも、何とか無失点投球を続けます。
一方打線は、下手投げの牧田投手から打者一巡しても一人のランナーも出せず・・・。
非常にヤバイ展開であります。
そして０－０の均衡を破る時が訪れます。
４回の裏のスワローズの攻撃。
現在売り出し中の若手、スワローズのゴジラこと松井淳選手の放ったセンターへの一撃は見事にバックスクリーンへ飛び込みます！
今まで一人のランナーも出なかったスワローズは、松井淳選手のプロ入り初ホームランで先取点を奪います！
息子キアヌと抱き合って喜ぶ親子。。。
おなじみの「東京音頭」が鳴り響き、息子も大喜びで傘を振る事が出来ました。

その後、無失点投球を続ける舘やんも、８回の表の守りでピンチを招きます。
ノーアウトから四球を連発し、マウンドをかつての抑えのエース、イム様こと林 昌勇投手に譲ります。
ところがイム様はライオンズの４番中村選手にタイムリー２塁打を打たれてしまいます。
これで舘やんの勝利投手の権利が消えてしまいます。
さらに、ヘルマン選手に犠牲フライを打たれ、逆転を許すことになります。

うなだれるキアヌ・・・。
もうスワローズの攻撃は、２イニングしかありません。
敗色濃厚・・・。
しかし、私達は一縷の望みで最後の攻撃に期待を込めます。

そして最終回の攻撃。
先頭打者の川端選手が絶妙なセーフティバントを３塁前に転がします。
判定はセーフ！
先頭打者が塁に出ました！
しかし後続が倒れ、２アウトとなってしまいます。
打順は先制ホームランの松井淳選手。
最後まで牧田投手を打ち崩せず、スワローズはここで力尽きてしまうのでしょうか？

しかし松井選手は何かを持っていたのです。
渾身の一撃は、ショートとセンターの間にポトリと落ちるテキサスリーガーズヒット！
２アウトと言うことでスタートを切っていた１塁ランナーの川端は、長躯ホームイン！

やったぜ！キアヌ！

私達は土壇場での同点劇に再び抱き合ったのです。
息子の顔を見ると、その目にはナント涙が光っていました。

父さん、やった～！

まさかの同点劇でしたが、次の守りでライオンズの４番中村選手に勝ち越しの２ランホームランが飛び出します。
ついに力尽きたかのように見えたスワローズですが、最後の攻撃で意地を見せます。
先頭に代打として２０００本安打の宮本慎也選手の登場です！
そして慎也は得意の美しい右打ちで、見事ライト前ヒット！
しかしそこで、なんと雨が降ってきます。
突然に強い雨が降り出し、試合は中断。
私達も屋内へ非難します。
こうなったら試合を最後まで見届けてやる！
という意気込みで、私達は天候の回復をまちます。

やがて試合再開。
次打者の野口選手は三振に倒れ、１アウト。
続くミレッジ選手もライトフライに倒れます。
とうとう２アウト。
スワローズは完全に追い込まれました。
しかし、続く代打の宮出選手が四球を選び、ランナーは１、２塁と溜まります。
ここで３番川端選手の登場です。
川端選手がヒットを放てば、タイムリーヒットとなり１点差に迫り、なおもチャンスが続きます。
もしもホームランとなれば、逆転サヨナラホームランとなり、スワローズの劇的勝利！
私達はそんなドラマを信じ、必死に応援を続けます。

そして川端選手への初球！
渾身のスイングがボールを捕らえるのです！

打った～っ！

川端選手のバットの真芯で捕らえた打球は、唸りをあげ一直線で１塁線を襲います！
しかし・・・
ボールは１塁手の中村選手のミットに納まることになります。

試合終了。

キアヌは雨とも涙とも区別が付かないもので、顔を濡らしていました。

父さん・・・

うん、キアヌ、これが野球だ。

父さん、お願いだ！また、また連れて来てよ！

当たり前だ！また来ようぜ。

試合結果は残念でしたが、彼はとても大きなものを学んだと私は思いました。
だから絶対に、またここへ帰って来ようと思うのです。

そして、こんなに素晴らしい機会を頂いた朱華さんへ。
一生忘れられない一日を、どうもありがとうございました。。。