ヤツフサの親父は１０年位前に死んでしまいました。

ヤツフサ家は貧乏だったので、ヤツフサの誕生日すらお祝い

したりする事が無い家でした。

母の日の思い出にも書いたけど大人になって自分が働くように

なるまで父の日も母の日もプレゼントを送ったと言う事が無かった

のです。

(」・ω・)」うー！(／・ω・)／にゃー！


そんなバカフサの父の日の思い出は・・・

２度目の就職した時、父の日のプレゼントに時計を送りました。

初めての就職の時は自分の事しか考えて居なかったのですが、

初めての社会で挫折感を味わって逃げるように退職し、２つ目

のお仕事で１人暮らしを始め、親元を離れたせいかも知れません

が、父の日に時計を送ったのです。

理由は親父の時計が安物でかっこ悪かったからと言うしょーもない

ものでした。

親父は三菱で自動車を作っていたのですが、スポット溶接と言う

ものを時々するらしく、スポット溶接で時計を身に付けていると

時計が壊れてしまうので、高い時計を身に付けると言う習慣が

無かったようです。

私が送ったものもそんなに高いものではありませんで、当時テレビ

でＣＭしていた、振ると発電すると言うセイコーの４万弱位の普通の

時計でした。

親父はそれを仕事には決して付けていきませんでしたが、遊びに

行くときとかいつも付けていたようです。

そんな時計でも永く愛用してくれたからでしょうか？

親父が最後の入院する頃には内蔵のバッテリーに寿命が来た

様で、１日つけていないと時計が止まってしまうほど動かなく

なっていました。

電池を交換してきてあげると言っても、何故か親父はそのまま

使いたいと言っていました。

自分が死ぬことが解っていたからでしょうか？

自分が死んだら時計も止まる。

そうしたかったのかもしれません。

時計は親父が死んだ翌日の夕方に止まったようです。

以来その時計はその時刻を指したまま仏壇の横に置いてあります。

父の日のプレゼントの時計は今でも天国で動いているのかな？

(」・ω・)」うー！(／・ω・)／にゃー！

　

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