のたもた

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ブログふっかーつ!!
そんな訳で、書きたい事を書きます。

それだけです。

「忍者物語」子供編最終章お涼旅達の前

30代以上

コーデはお涼が出発前の姿です。


本編
次の日から、お涼と夕菜と稲が飯炊き女の隣の
お涼が一人でいた部屋が二人の部屋になった。

お涼はお蔦に貰った股力をつける木の道具を見せた。
お涼が使って見せて、固くなった太ももと腹筋を触らせた。

夕奈も貸して欲しいと言うので寝る前に
代わる代わる使って鍛える様にした。

やがて、寛太がかえって来た。

誰かが若手の何人かを連れて、村をいくつか超えた所にある

女郎屋のある町へ連れて行ってた様だ。

その中に寛太も居た。


少し大人に成った様な寛太が久しぶりに見る夕菜の変化を

お涼にぼそっと言った。

「あいつ、色っぽくなったな」

ちょっと寂しそうな寛太の顔をお涼は見た様な気がした。

「何で、あの簪をいつもつけているんだ?」

和尚が夕菜に買い与えた簪だ。

順平は其の簪の鉄の枝に変えて鋭く磨いてやった。

和尚との事を寛太は知らない時だ。

其の内に誰かから、和尚とのいきさつを聞いたのだろう。

寛太はお涼に夕菜の事を話題にしなくなった。


彩夜が夕菜の変化を面白く思って居ない事はその態度からも

解った。

男達の妙に夕菜に優しい態度が目に着く。

お涼が夕菜に気を使って居る様な夕菜に対して

一格上に見て居る様な態度も気にいらない。

例えば外に出る時も夕菜を先に出して
お涼は後について出る。

自ら自分にそんな態度を出した事も無い。

彩夜が手でお涼を乱暴に引き戻して自分が先に出る。

彩夜が父親の長に夕菜が

言葉をかけても無視をすると

昨夜話して泣いているのを見た一座を率いて

お嬢踊りをやっているくノ一が

其の夜の合議の場でお涼に座員の経験を

今度はさせたいと切り出した。

座員の下働きの経験が無いのはお涼だけである。

新しい仕事が入る前に練習をさせておかないと

いきなり本番では夕菜の二の舞になりかねない

と言うのが其のくノ一の意見だった。

村長と一部の事情が解らない者を残して、

殆どが其の意見に賛成をした。


夕菜の様に断れない相手に強引に

相手をさせるのは万が一突然拒否をして

相手を怒らすと二度と其処を

通れなくなると順平が言った。

「夕菜は我慢強く良く耐えた。

負けず嫌いの夕菜だから泣き言を

言わず耐え抜いたのだろう」と

其処でうなずく様に言ってあった
忍者の一人に合図を送った。

其の忍者がもっともらしくうなずくと

一緒に行っていたくノ一がガクーッと

露骨に前のめりに俯いた。

それから順平に向かって、

せっかく丁寧に育てたお涼が似た様な目に

合わせるのは可哀そうだ。

夕菜は、みんなに迷惑をかけまいと

最初に他のくノ一が和尚に断っていた様子を見て

責任を一人で取る決意をしたのだろう。

彼奴が断ると次はどうするかを考えると

棟梁に言っているのを聞いて、

震えていたのを思い出すと言った。


其の後、お涼の最初の男に相応しそうな男が

居る辺りを一回りしてくると

言う事で、明日からの出発に決まった。

親方役の男に順平が付くと言う異例の対応だ。

お嬢役(花形踊り手)と次の踊り手の二人の踊り手、

用心棒役の男が一人行くと人数が決まり、

三味線は夕菜と決まった。

場所は比較的、通りやすく、

一座を迎えてくれやすい場所が選ばれた。

それとなく、話を持って行きやすい、

何度か一座の女の相手をした男に

相手をして貰う事になり、

人選は行く大人達を連れて行く順平が

おいおい考える事で其の話は終わった。

次にお隅が怪我をした報告が出た。

誰もがやっぱりこうなったかと思った。

お隅には無理な仕事をさせられていると

多くの物が思って居た。

精鋭の一人で、色々な諸国の事情に詳しく

村長の次の地位と実質なっている
其の男の意見で
現在お隅が傷を治して

とどまっている所から遠く無い所にある

九分堂領の領主と仕事を回してくれている
神社の神主が
会った事を言った。

まだ、正式に仕事の話は来ないが
いずれ来る可能性がある。

九分堂領とは正式名称では無いが、

其の隣の領土に大きな寺で赤鶏寺がある。

まだこう言う混沌として世の中になる前に
其のお寺は建立され

其のお寺の僧の修行所の一つに八角堂が

当時深い山の一つの上に建てられた。

出来上がってみると他の八角堂より大きく見える。

そこで基礎になる八角の部分を
図ってみると基本の長さが一尺の所

全て一尺九分在った。

其処から屋根をそれぞれに伸ばして行くので

一回り大きなお堂が出来たのだ。

人々は其れを「一尺九分のお堂」から

「九分のお堂」「九分堂(くぶんどう)」と呼んだ。

其のお堂のある領地を今は一人の豪族が
支配している。

隣が字源領と呼ばれている3年前に

近隣の領土を支配しているかなり大きな領土がある。

其処に比較的大きな神社があり、

其のお堂がある「九分堂領」にも
其の系列の神社が在った。

まだ、其の昔、平和だった時は

人々は其の字源領の大きな神社と九分堂を見て、

隣の赤鶏寺があるので赤鶏領と
通称で呼ばれている領土の

庭が見事な大きな寺の赤鶏寺を

参拝する旅が頻繁に行われていた。

赤鶏領は寺町が大きく発展した領土で

荘園の領主が代々支配している荘園領である。

大きな領土に挟まれた九分堂領は

それでも比較的安定しているのは

字源領も代々荘園の領主が支配しているが、

神社関係で字源領とは比較的友好関係がある事。

更に別隣りの赤鶏領が他国へ侵略をした事が無い

代々穏健な領主が続いているのと、

それなりにいざとなったら戦闘の
準備をかなりしていると言う

噂もあり、城も天守閣を持つ大きな城をたてていた。

一見何の心配も無い九分堂領の領主が
全く関係の無い神社に

神主を訪ねたのには、事情があった。

赤鶏領の周辺の国の幾つかが諍いを起こし始めた。

いずれ、赤鶏領か、九分堂領かのどちらかから

何らかの仕事が来る可能性がある。

其の前に地盤づくりをしたいと言うのが
其の忍者の意見だった。

実質的な総棟梁である彼の意見に
反対をする者はいない。

其処で赤鶏領のどこかに家を借りるか買うかをして

お隅に其処の番をさせたいと彼は言った。

今から、ねじろを其の周辺に作って置きたいとの

意見だった。

殆どの者が賛成の合図を出すと長も

反対は出来なかった。

場所は赤鶏領で、赤鶏と九分堂の間の関所は
意外と厳しい。

其処で関所を通らないで両国を
行き来したいと言う意見で

其の形のねじろを用意するという事で

お隅が常時いる家を確保する為の

具体的な人数と人員があてがわれた。

此れは最初から居た忍者の中で唯一残った
くノ一のお蔦の意見だった。

状況を見て先に先に手を打って置けと
順平に言ったのだ。

今でも何人かの男も女もお蔦の所に
何気に相談に行って居た。

今の長が怪我をして精鋭から身を引いても
長は二人も入らないと雅辰に其のまま長を続ける様に
言ったのもお蔦だった。

自分が怪我をするとさっさと此の機織り小屋を作らせて
其処に籠って合議にも出なかった。


そしてお涼のくノ一への訓練の仕上げの旅を
させる事もお蔦の考えだった。

  • のたもた

    のたもた

    2012/06/19 03:42:32

    レイダ様

    お涼の練習の旅は既に書き終えてますが、

    此処で載せられません。

    更に忍者としての彩夜達との旅の途中で

    お涼編に変わりました。

    苛められても生きて居ればと言う思いからでした。

    で、其の間のは此処では載せられません。

    くノ一と言えばAVの題材に成る様な世界が多いので

    途中で彩夜の我がままで精鋭と一緒に戦って

    足の指を切られる其の闘いはかけるのですが、

    其の後もお涼は足の為に三味線専門に

    変えて行きます。

    其れは書いて無いけど載せらえる様な気はしますが、

    其れだと後はだらだらとしたエッセイの様な旅日記になっても、

    私もどうしたら良いのか解りません。

  • レイダ

    レイダ

    2012/06/19 02:57:49

    今度はお涼ちゃんが出発・・・・

    先を読んでこの頃から地盤固めをしておくわけですね

    お蔦さんはこの日のために訓練道具をお涼ちゃんに与えたり

    今でも影の長といったところでしょうか

    お涼ちゃん大丈夫かな^^;