『ハンニバル』博士の愛情
一番こわい映画…。うーん。ホラーとか一切みないからなあ。
ぞくにいう、こわい映画って、
偏見なんだろうけど、こわがらせるのにおもきをおいて、
ほかの大切な要素を二の次にしているような気がして。
なら、このテーマで書くな…なんて、いわないでくださいね。
すみません、提灯おばけがかわいかったので、つい…。
サスペンスなら、何本か。
ヒッチコック監督の『鳥』。動物パニック映画の原点となった
記念碑的作品だし。
まずテンポがいい。
ジョージ・キューカー監督『ガス燈』
(イングリット・バーグマン、シャルル・ボワイエ、ジョゼフ・コットン)
も、こわいというより、はらはらした。
ガス燈のタイトルと、その使われ方にもなるほどと。
『ハンニバル』(リドリー・スコット監督、アンソニー・ホプキンズ、ジュリアン・ムーア)
も、こわいにすこし似ていた、殺されてしまう彼らに対して、
殺してしまう、食べてしまうハンニバル博士が
浮かべる表情が。
あれ、原作も読んだのですが、映画のほうが全然いいと思う。
普通、原作のほうがいい、というもののほうが圧倒的におおいのだけれど。
特にラスト。FBIのクラリスとのきわどい関係の間をながれる
愛情が…、ぎりぎりの一線で、対峙し合っている。
あるいは、互いの想いが。
あれも怖いといえる。
小説のほうは、ちょっとありえなかった。ひょうしぬけ。
映画のほうが、緊密感あふれてリアルでした。
この頃、映画みていないです。
というか、みたなあ~と余韻にひたれるようなものを。
なんかみたいなあ~。