土星は外惑星であり、約３０年もかけて太陽の周りを１周します。０等星くらいの明るさ（鈍い黄色）なので、木星ほどハッキリとしませんが比較的分かりやすいと思います。また、動きがゆっくりしているので、一度確認しておくと簡単に見つけることができるでしょう。
土星は太陽系惑星の中で木星の次に大きく、環を持つことで有名です。そして、環の美しさから「太陽系の宝石」とも呼ばれています。

土星は英語で「サターン」と言います。これはローマ神話に出てくる農耕の神サトゥルヌスに由来します。土星が太陽から遠く動きがゆっくりなため、歳を取った神様の名前が付けられたそうです。また、英語の「サタディ（土曜日）」の語源になります。
一方、ギリシア神話では土星は時の神クロノスのことを指します。ウラヌスとガイアの子供であり、自身にはポセイドーンやハーデース、ゼウス、デーメーテール、ヘーラー、ヘスティアなどの子供がいます。
クロノスは元々農耕の神でしたが、Ｋｒｏｎｏｓと時を表すｃｈｒｏｎｏｓの混同により老年・時・死と結び付けられたとする説があります。