２回目の富士登山添乗に行ってまいりました♪
と、言っても、今回は前回のコースとは別ルートです。
前回のコースは山梨県側の富士吉田・河口湖口から登り、８合目の山小屋で仮眠をし、頂上でご来光を見てから、下山…と言うコースでした。ちなみに、馬に乗って下山出来るのは、このコースのみです。（馬に乗って下山と言っても７合目くらいからですので、かなり下ってからになりますが…。）富士登山では、比較的、楽なコースで、山小屋も多く、リタイアされた方が出ても、山小屋で休憩出来ますし、ケアや対応が出来るので、一般的なツアー登山はこのコースで組んでいます。
で、今回のコースは、富士登山の中でも一番ハードなコースで静岡県側の富士宮口から登り、宝永火口・宝永山を経由し、７合５勺の砂走館で宿泊し、ご来光を見てから山頂をめざし、お鉢巡り（頂上火口を１周する事：約１時間から１時間半かかります）をして、御殿場口を降りてくると言うコースでした。このコースは「プリンスコース」と言われ、皇太子殿下も登られた際に歩かれたコースです。
「プリンスコース」と言うと整備された楽なコースを想像する方も多いでしょうが、殿下は、あまり登山者の少ないコースを歩かれるため、全くの逆で、一番過酷なコースを歩かれます。
しかも、皇太子殿下はバリバリの山男で、日本国内のかなり多くの山に登られています。（ちなみに、殿下もボーイスカウトをしていました。その関係もあり、４年に１回開催されるボーイスカウトの祭典（全国大会？）である、日本ジャンボリーには必ず出席されます。）
そして、このコースは山小屋が少ないので、途中でリタイアすることが、ほぼ無理なのです。

それを踏まえたうえで…今回、なんと、途中リタイアされた方が３人も出てしまったのです。
しかも、宝永火口で食事をした後、宝永山に登る手前、馬の背と言う場所に出るのですが、その手前、ザレ場（砂利を敷き詰めたようなところで、足が沈んだり、滑ったりしやすいトコロ）の急な上り坂が長く続くところがあります。
その途中で、７０代の３名参加の男女のうち、男性が動けなくなってしまい、女性は両足を攣ってしまい、ニッチもサッチもいかないのです。
本隊から、20分くらい遅れてしまっていたので、その方々に伺ったトコロ、可能であればリタイアしたい…との事。先導している山岳講師の元に私が走り、相談したところ、私はその３人に同行して、下山するように言われました。
そこで、本隊は講師の先生にお任せして、私はリタイア組と下山しました。その地点はスタートから３時間くらいのトコロだったので、下山するには１時間半くらいあれば、裕に降りられます。なので、下山後、私は単独で、同じ道を登り、本隊に追い付くつもりだったのですが、下山にも登山と同じくらいの時間がかかり、下山したら、離団したいとの事で、乗って行ったバスに迎えに来てもらい、最寄りの駅（バスで１時間くらい掛かります）の御殿場駅まで送る事になりました。その時点で夜の７時…それから、登山口に行って再度登るのは危険だったので、仕方なく、私は街中のビジネスホテルに泊まり、翌朝下山口から登って、お迎えに上がる事にしました。（ビジネスホテルに登山客が泊まると言う、かなりのミスマッチ…たぶん、笑いのネタだったに違いありませんｗｗｗ）
翌朝、下山者を迎えに行く観光バスに途中で寄ってもらい、乗せてもらって、下山口に向かい、下山ルートを登って行きました。下山ルートなので下山はしやすいのですが、登山しにくいのです…かなり、時間がかかりましたが、途中で下山してくる本隊と合流できました。
ただ、この日、富士山マラソンの開催日と重なっており、宿泊した山小屋が、富士山マラソンの中継地点になっていた為、一晩中騒がしく、ほとんど寝られなかったそうです…。

そんなこんなで、アンケート評価はボロボロ…散々な添乗でした＞＜；

#日記広場：日記