ゆるーり、があこのひとり言

があこ

ゆるーり、があこのひとり言

豪雨の跡地に行きました

日記

サンサンと降り注ぐ夏の太陽
うるさいほどのセミの声
チョロチョロと流れる川の水音

どこにでもあるのどかな田舎の風景
たたずでいればのんびりと穏やかな時が過ぎていく
ひと月前の魔の手は夢だったのかもしれない

北部九州豪雨と呼ばれる災害がこの地を襲ったのはついひと月前
わざわざ 跡地を見に出かけたわけではない
毎年、夏の終わりには必ずこの地を訪れるから
おいしいお蕎麦が食べたくて
ほんのひと時学生時代の想い出に浸りたくて
いつも訪れるこの地―大分県の耶馬溪を 今年も訪れただけ

大雨が残した傷は見られなかった
道は通行止め
だから、爪あとは目に触れない
たった二軒、レストハウスが廃墟と化しているのが胸を打った

昔、昔、学生時代に合宿をしたバンガーロー
その跡地のお蕎麦屋さんは
災害にあわず、今までどおり建っていた
美味しいお蕎麦を提供してくれた。
そこは平和な空間だった
木漏れ日の間から、学生時代の仲間の笑顔も見え隠れしている
のどか・・・・

だが、だが・・・・
豪雨のつけた大きな大きな爪跡は 見えないところについている
おいしい蕎麦を食べながら 涙がこぼれた


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