えりか

無題   

小説/詩

  
たった一夜の愛の刻

あの夜のあなたは
本当のあなたなの

それとも偽りのあなたなの

あの寒い夜道を
どういう気持ちで歩いたの

耳元で囁いた  あの言葉は  嘘だったの

なぜ 黙っているの   何か言って

なぜ何も言ってくれないの


あなたに抱かれた  あの夜から

私の胸の中は  あなたでいつぱい

憎いあなたで いつぱい

私の 愛しい  憎い人

今は誰を愛しているの