９年前、原因不明で倒れて意識不明

まだ、大好きなお馬さんを追いかけている頃だった。

日曜日に、「ちょっと、体調悪いけれど、はってでも競馬場に行くよ」

なんて競馬仲間にサイトで呼びかけて・・・

目覚めた時は、月曜日のお昼過ぎ。

案の定、私の携帯には競馬仲間からたくさんのメールが届いていた。

一週間起きあがる事もできず、まだ学生だった息子達が付き添ってくれていた。

その後、退院はできたが自宅療養・・・

何とか一命は取り留めたが、気づいてみれば、体重が１０キロも落ちていた。

それ以降も、体重の減少は続き検査漬けの日々を送った。

それでも、息子達はいつも笑顔で私を励ましてくれていた。

なんとか、元の生活に戻り息子達と一緒に唯一の楽しみのテニスと、乗馬にぼっとうした。

しかし、ちょうど今から４年前。

今度は、足に違和感を覚え・・・病院へ・・・

このままだと、一生車椅子、でも手術は難しい。

壮絶な手術なのだ。

もしかしたら、戻ってこれないかも・・・

でも私は、人生をかけ手術に踏み切った。

全治３ヶ月・・・

その後の私は歩く事はできるがもう二度と走る事ができなくなった。

テニスも乗馬もできない。

今までみたいに、大好きなお馬たちを追いかける事も・・・

その時、初めて「絶望」というがけっぷちに立たされた感じがした。

でも、私は今生きている。

人は皆、この世に生を受けたと同時にいつかは死を迎える。

だからこそ、今生きている自分に誇りを持ち

何気なく流れていく時の中で、自分の存在を確認し、感謝をし・・・

そして、私にはまだ歌がある。

夢がある。

こんな、私でも・・・