☆暗くなるまで待って
題名だけを見ると、なにやら変な想像をしてしまいそうな映画ですが、なかなか凝ったお勧めの映画です。
【スジ】
盲目のスージー(オードリー・ヘップバーン)は夫サム(エフレム・ジンバリスト・ジュニア)とニューヨークで二人暮しであった。そのサムは偶然リサという女性から人形を預かったが、これが事件の発端であった。二人は何も知らなかったのであるが、この人形の中にはヘロインが隠されていた。そして、リサも殺されてしまい、そのヘロインをとり戻すためにマイク(リチャード・クレンナ)、カルリーノ(ジャック・ウェストン)、ロート(アラン・アーキン)の3人は留守中のスージーたちの部屋中を探しまわったが、人形は見つからなかった。そこへスージーが帰宅してくるのであるが、彼女は盲目のため彼ら3人の存在が分からなかった。
また、その翌日サムは出張で出かけて行ったが、サムのタバコの不始末に気づいたスージーは恐怖心から悲鳴をあげてしまう。そこへマイクが入ってきて火を消すのであるが、スージーにはサムの仲間だといつわり、さらには人形を探そうとするのであるが、運良くグローリアが訪ねてきたのでサムは引き上げていった。
しばらくしてスージーが一人になると、今度はロートが訪問してきた。彼は自分の息子の妻が不倫していて、その相手がどうもサムらしいと話し、その証拠を探すふりをして部屋中を探すのであるが、やはり人形はみつからない。そこへ、マイクが忘れ物を取りにきたといって入ってきた。そして、不審人物を追い出すといって警察に電話をしたが、やって来たのは警官をよそおったカルリーノであった。そして、ロートは追い出される芝居をして出て行くのであるが、別人に成りすまして再び入ってきた。そして、サムがもし人形を持っていたら、サムを殺すとスージーを脅して帰っていった。
再びスージーが一人になったところに例の人形を抱いた先ほどのグローリアが戻ってきた。いきさつを感づいたスージーはグローリアにサムへの連絡を頼んだ。
電話線もすでに切られ、盲目のスージーは部屋の明かりを壊すことで身を守ろうとしていた。そして、3人はやって来たが、カルリーノとマイクは仲間割れのためロートに殺されてしまい、いよいよスージーに危機が迫ったときに、サムと警官たちが突入してきた。