ただの、ブログですよ

小説/詩

窓を開くと、どこも雨模様。
だいたいの家の上には雨雲が
厚く垂れ込めていたり、そうでもなかったり。

たまに雨を降らせるのはいいけれど、
そんなに降らせると心の木がねぐされしてしまうよ、なんて。

そう言う私の家はずっと夜で、
陽の光はたまにしか差さない。

そんな、たまにしか差さない陽の光で
誰かが救えるなんて思っていたのは昔の話。

身の程知らずは身の程を知って、
窓枠に肘をつき、ため息をひとつ。

ぽつり、と雨粒がひとつ落ちてきた。





でもね、本当は知ってるんだ。
心の木は、そんなに脆くないってことも。