☆太陽系の誕生
一般的に、恒星は宇宙空間にあるガスやチリが大量に集まることがきっかけとなって誕生します。具体的には、宇宙空間にあるガスが自らの重力で集まり始め、密度が高くなると分子雲になります。この分子雲の中は均一ではなくムラがあり、より密度の高いところを中心にさらに自分の重力で収縮してゆくと、原始星ができあがります。この時ガスは回転しているため、平らな降着円盤ができます。そして最後には、中心に重い塊ができ、周囲には薄いガスとチリの円盤ができ、これ自体が回転し始めます。
中心の重い塊はさらに自己の重力で収縮を進め、重力エネルギーの影響で星の中心部の温度が上昇し、やがて水素が核融合反応を起こし、そのエネルギーで明るく輝き始めます。このような反応が約46億年前に起こり、原始太陽が形成されたと考えられています。
一方、周囲の回転し始めた円盤は、太陽の重力により重い物質は内側に集まり、太陽風により軽い物質は離れたところで密度を増していきます。そして、冷却が始まるとガスとチリが互いにくっつき、直径10km位の小さな塊(微惑星)が無数にできます。さらに、これらの微惑星は衝突と合体を繰り返し次第に大きな塊に成長し、原始惑星や衛星になります。原始惑星はさらに成長を続け、周囲のガスも引力で取り込むことになります。
つまり、原始太陽系自体が回転していたため、最終的に太陽と他の惑星が同一平面上に並んだわけです。
同じ頃、中心近くでは原始太陽の作用でガスは吹きはらわれ、岩石や鉄など重いものを主とした地球型惑星と呼ばれる小さな惑星が残りました。一方、外側のガスが多いところで成長した惑星は、ガスを主とした木星型惑星と呼ばれる大きな惑星になりました。
これらの狭間である火星と木星の間では、大きな惑星に成長できなかった微惑星がたくさんの小惑星となり小惑星帯を作り、微惑星のうち惑星の引力で太陽系の端に放り出されたものが彗星になったと考えられています。
最近の研究で太陽系惑星自体の存在が奇跡に近いことが分かってきました。太陽系外惑星はいくつか見つかるようになりましたが、太陽系のような惑星を持った恒星が今のところ確認できていません。
なめこ
2012/11/09 03:24:32
太陽系惑星が存在すること自体が奇跡に近いんですね・・・
そんな話は大好き!!
宇宙に散らばる数えきれない銀河系や惑星や太陽…そのうちのどれかに生命体が、と
子供のころには信じていたけれど(^○^)今もかな?
地球自体が、太陽系の中でもまたものすごい奇跡の星だという・・・
月から地球を眺めたある宇宙飛行士は、暗闇の中にそこだけ青く輝く美しい地球をみて、
そのあまりにも、頼りなげな姿を見て、「私の最大のミッションは月に行くことではなく、あの
地球を守ることだ」と感じたとか・・・
また、宇宙船から見た夜の地球の地上には、戦火と思われる閃光がいくつも見られたとか・・・
太陽系が奇跡で、地球も奇跡だとしたら、やはり地球上の生命こそが奇跡ということになりますね。