つくしのつれづれノート

みかさ

つれづれなるままに自由に書いていきます

のぼうの城

映画

これまで幾度かブログに絡めてきた現在上映中の「のぼうの城」。
封切り日から少し経ちましたが、昨日レイトショーで観てきました。深夜ということだけあって料金も普段の1800円が1200円、席もガラガラな貸し切り状態でした。(笑)


ともあれ、とりあえず映画の内容
舞台は戦国時代終末期の関東武蔵(埼玉県行田市)、豊臣秀吉の小田原征伐の中で行われた「忍城水攻め」の顛末を描いた映画です。

小田原征伐で22万の軍勢が関東に攻めてきた!!忍城にも石田三成の2万の軍勢が来るという…
勝ち目はないのは一目瞭然、城の全員が悔し涙で降伏を決めこむなか、開城交渉の土壇場でたった一人徹底抗戦を宣言するバカがいた!!
このバカ、領民の下々にまで木偶の坊の「のぼう様」といわれる人気者の城代・成田長親である。この男の一言で降伏ムードが一転徹底交戦に固まった!!
かくして、後に「三成の忍城水攻め」と呼ばれる忍城攻防戦が始まった。
この成田長親という男、果たしてバカなのかそれとも天才なのか…



原作は大ヒット歴史小説(脚本「忍ぶの城」を小説家したもの)であり、監督二人体制での製作だったんですが、その内の一人が初監督作品の「ローレライ」以降全ての作品のストーリー構成で大失望させた樋口真嗣(特撮監督としては平成ガメラ3部作で映像革命をもたらし、腕は日本一!「エヴァ」の製作にも参加しており、碇シンジのネーミングの元ネタになりました。)だった為、当初変に原作をいじってないか心配してました。
結果はとり越し苦労。

原作を踏襲したものに渾身の特撮が見事に合わっており、かつ技巧に走り過ぎた画面作りではない為にシンプルで観やすくなっていた為、大変面白かったです。



まずは実景。オープンセットとして北海道に再現された忍城があまりにも見事でした。
忍城は近世の天守のある石垣造りではない土塁がめぐらされた戦国城郭なのですが、土塁の再現がスゴかったです。(この手の城って長野県松代城(海津城)なんかでその面影が垣間見れる程度だったので驚きました。)
実在した城で起きた合戦が題材になっている為に城の特性を生かした合戦スタイルの描写が非常にわかりやすく、同じく戦国時代の籠城戦を題材にした作品として評価の高い「BALLAD 名もなき恋のうた」と並ぶ合戦ものの傑作といえると思います。

次に特撮。最新のVFXやアナログ特撮などを駆使した忍城水攻めシーンのリアルな迫力に背筋が凍りました。この水攻めシーンが去年の東日本大震災の津波被害を彷彿させる為に1年以上上映が延期されたのですが、完成映像を見るとそれがうなずけます。(被災地の方からしたら今でもきつい映像なはずです。)

そして登場人物とキャスト。比較的性格がシンプルになっている各登場人物にのイメージに合ったキャスティングがなされているので、個性が目立って判り易くメリハリが効いてました。各キャストのメイクも当初アクが強すぎると思ったのですが、見事にストーリーとマッチしていい感じでした。
その中で一番の目玉はなんといっても、主役のぼう様を演じた野村萬斎です。
かつての大河「花の乱」や連続テレビ小説「あぐり」で見せた何を考えているか判らないような独特な演技が今回も炸裂しました。
特に圧巻だったのは水攻めによってできた湖へ船を出して敵陣の目の前で舞を披露するシーン。
コミカルな舞の連発なのですが、ベテランの狂言役者の見事な舞がくり広げられる為、劇中のつられて踊ってしまう敵陣の将兵とは逆にその迫力に思わず息をのみました。
今回はおバカキャラ的なのぼうさまの演技が見事に光った野村萬斎ですが、今度は「花の乱」で見せたようなシリアスな策士のような役を演じるのを観たいです。



そんなわけで今回大絶賛してる「のぼうの城」なんですが、
樋口監督作品としての採点は50点としています。

これまで散々失望させたこれまでの監督作品から180度変化した「のぼうの城」の面白さはもう一人の監督・犬童一心を加えた監督二人体制の結果だったのではという印象が強いんです。(原作のストーリーをズタズタにしたこれまでの樋口作品とは明らかに一線を画してます。)
もし「のぼうの城」と同じストーリーのクオリティを持った映画を単独で作ったその時、
自分は映画監督として樋口真嗣を再評価すると思います。

樋口監督の次回作にすごく注目しています!!


#日記広場:映画

  • つくし

    つくし

    2012/11/15 22:28:35

    なぎさ様へ…私つくしの場合歴史ものの知識は学生時代の歴史授業と大河ドラマから得た知識からスタートしてます。興味のあるものは徹底的に追及するタイプです。
    伊達政宗のエピソードは渡辺謙の大河「独眼竜政宗」で八百人斬りなんて言われてました。

  • なぎさ

    なぎさ

    2012/11/15 22:08:24

    伊達政宗のは有名ですよね!なんとか知ってましたww

    歴史物は、横山光輝学びですww

    文章読まなくっちゃですね!つくし様を見習います♪

  • つくし

    つくし

    2012/11/15 21:36:00

    タマ様へ…おお!原作揃えたのですね(^-^)時代小説にありがちな堅いイメージはあまりないのですらすら読めると思いますよ。

  • タマ

    タマ

    2012/11/15 20:52:02

    つくしさんへ
    申請受けて頂きありがとうございましたヽ(^o^)丿
    のぼうの本今日買ってきました
    明日から頑張って読んでみます(^ω^)

  • つくし

    つくし

    2012/11/15 17:49:37

    吉乃様へ…自分の書いたブログを見てみたくなったというのはすごくうれしいですね。(^-^)樋口監督作品はいつも酷評ばかりしてるんですけど、この「のぼうの城」は大満足な出来でしたので観に行って損はないですよ!

  • つくし

    つくし

    2012/11/15 17:46:41

    なぎさ様へ…国盗りをかけた城攻めの場合は最初の城攻めでまわりをあっと言わせて(震え上がらせて)その後の標的は一気に無血開城させようとするのが常套手段観たいです。
    伊達政宗の例だと福島方面を攻めた際最初に陥落させた城の籠城者を皆殺しにしてその周辺の城震え上がらせ、そのを大半を一気に無血開城させたというのがあります。

  • つくし

    つくし

    2012/11/15 17:36:18

    みのり様へ…すごい嬉しい言葉ですね。(^-^)なおさらがんばらないといけないですね。(笑)
    戦国しんちゃんや「BALLAD」はいろんな要素ちりばめているからホントに面白いですよね。(ラストは泣けててしまいますよね。)
    「のぼうの城は」それに比べる攻城戦のみに絞ってるためシンプルなんですけど、一点集中だから城攻めの作り込みがより細かい気がします。
    みのりさんの感想楽しみにしてます。(^-^)

  • 吉乃

    吉乃

    2012/11/15 10:04:58

    この話の内容はあまり知らなかったのだけど
    尽くしさんが書いたのを読んでみてみたくなりました^^
    時間作って見てみます

  • なぎさ

    なぎさ

    2012/11/15 09:02:48

    >つくしさま

    そうなんですよ!かなり凄惨きわめたものだったと・・・。補給路断たれて中は地獄だったとか・・・。

    興味あるのでもっと、調べてきたいと思います!秀吉の城攻めに関しては、次の城攻めを楽にするように

    屈服しないとこには、厳しく!!みたいなのも多くて、こんなこといっちゃなんですが、おもしろいです。

  • みのり

    みのり

    2012/11/15 00:36:58

    そんな励みだなんて><テレチャイますよ!!私は前にもお話した通りつくしさんのブログのファンですからね♪毎回更新されるの楽しみにしてるんですから(笑)
    そうですねーー。私も見てきたら感想書くことにします^^つくしさんほど文才無いので恥ずかしい限りですが、見てきたら頑張って書きますね(≧∇≦)/

    私しんちゃんの映画みてボロボロ泣いたんですよねーー。・゚・(ノД`)・゚・。「BALLAD 名もなき恋のうた」もちゃんとみましたよーー^^

    つくしさん大絶賛の「のぼうの城」ホント観るのが楽しみですよ~~(^O^)

  • つくし

    つくし

    2012/11/14 23:26:45

    みのり様へ…いつもありがとうございます。みのりさんのコメントいつも励みになります(^-^)
    「のぼうの城」の面白さはたぶん犬堂監督が樋口監督の手綱をしっかり締めて演出に臨んだ結果なのではないかと思います。これまでの樋口作品がウソみたいに面白かったです。

    それにしても県民の日が1000円って羨ましいですね。映画に関して言うとレディースデイとかやたら映画1000円の恩恵があるから自分も女になりたかったなんて思うことがあります。(笑)

    「BALLAD」と原作の通称戦国しんちゃんは戦国時代の再現率が高いということで高評価だったのですが、今回の「のぼうの城」はそれに負けないくらい素晴らしい出来でした。

    「のぼうの城」を見てきたあかつきにはみのりさんの感想を是非お聞かせください。(^-^)

  • みのり

    みのり

    2012/11/14 23:04:58

    私もそろそろ観てこなくてはです(-_-;)
    つくしさんとはのぼうの城封切り前からいろいろお話してきましたので、今回の感想ブログすごく楽しみにしてたですよ♪つくしさんのブログ読んで安心してみに行ってこられそうです(笑)
    埼玉県民は今日(県民の日です)だったら誰でも1000円で映画見れたんですよねえ(^ω^)
    上で出てきた「BALLAD 名もなき恋のうた」って元ネタ「クレヨンしんちゃん」の映画でしたよね~。
    とにかく私も近いうちに観てきます!!!

  • つくし

    つくし

    2012/11/14 22:13:19

    なぎさ様へ…庵野監督と樋口監督は「エヴァ」や「ローレライ」など度々組んで仕事してますよね。
    水攻めのシーンは他の方の感想も読んだのですがやはり津波を連想させるというものが多かったです。スゴイ出来なのにタイミングが悪いというほかないですよね。

    鳥取城の籠城戦は秀吉が周辺のコメを全て買い占めて4ヶ月で城内を飢餓地獄に追い込んだ(その前も兵庫県の三木城でも兵糧攻めにしています。)、意味水攻めよりも凄惨を極めたものだったと聞きます。
    秀吉って城攻めの天才といわれ落とした城の数も数知れず、城攻めのバリーションも兵糧攻め・水攻め・調略・目の前に一夜城を建てるなどスゴイ豊富なんですよね。

  • つくし

    つくし

    2012/11/14 21:50:25

    タマ様へ…忙しい中本当に疲れ様です。樋口監督作品はいつも観に行って損した気分になるものばっかだったのですが、今回はじめて観に行って良かったと大満足でした。
    原作本もスゴイ面白いのであっという間に読めますよ!!

  • なぎさ

    なぎさ

    2012/11/14 21:45:13

    upありがとうございました。待ってましたよ~ww

    樋口監督の作品でしたか~親交があるので、エヴァの庵野監督確かローレライで背景か何か

    やっていたはず・・・。つくしさんの感想で、『のぼうの城』観たいなぁ~と思いましたが、津波を

    思い出させるシーンですか・・・。私は、茨城で被災したので津波映像みるとガタガタ過呼吸に

    なってしまうんですよ・・・。さらに暗い映画館なら途中退場だなぁ。DVD待ちます!!

    話は変わるんですが、私も鳥取に来て知ったんですが鳥取城も秀吉に囲まれ、壮絶な最後

    だったと旦那さんに聞き興味ワクワクです。歴史館に合戦の包囲網図があるらしので、家族で

    見に行きたいとおもっています。

  • タマ

    タマ

    2012/11/14 21:44:13

    野村萬斎さんが出ている時点で
    観てみたい映画ナンバー1なんですが
    なにせ時間がない(;´д`)トホホ…
    ので 文庫本を読もうかなっと本屋に立ち寄ると
    お薦めの所に積んであるからじ~~っと見てます
    今度買います(^ω^)