中学の時、展示会用にペン画を描くことになった。
ペン軸にペン先をつけて、黒いインクで描く。
鉛筆や絵の具、クレヨンなどと違って、画材としてのペンは難しい。
ペン軸は自分で用意すること。
ペン先とインクは学校側で用意することになった。
私のペン軸は、この為にお年玉で買った骨董品といっていい品だ。
中学生が使うには、少し太くて重い。

今もそうなんだが、私は筆圧が強くて、これぐらいのモノでないと手になじまなかった。
色は茶色と黒のツートンカラー。
中央部分と尻尾部分がネジになっている。
中央のネジを回すと、ニードルペンが出てくる。
逆さにして尻尾のネジ部分を中央部にはめこむと、片方はペン軸、片方はニードルペンの優れもの。
漫画を描くのにこれほど便利なアイテムはなかった。
枠線を引きときに、ニードルであたりをいれたり。
効果用の集中線や、キャラクターがショックを受けるシーンで使ういわゆるベタフラッシュを描くときに、原稿用紙の真ん中に立てて使ったり。
本来の使用方法とかけ離れた使い方ではあるだろうが＾＾：

プロの漫画家を目指した時期も、アマチュアのお絵かきライターとして活動した時期も。
お遊びとしてアナログで描いている現在も。
このペン軸は、私の大切な戦友だ。
もはや、いつ壊れてもおかしくないだろうに、今も現役で頑張って、私の筆圧に耐えている。

おっと、話題がそれた＾＾；
さて、展示会用のペン画は、なかなかいい出来になった。
が、先生からはお目玉をくった。
なんといっても、題材にしたのが、サラシを巻いて、袖なしの着物をまとい、刀をかまえたくノ一だったからなあw