TAKKAN

TAKKAN

<独り言>

温泉旅行(その2)

日記

(つづき)
旅館を出た頃には雨も大分小降りになっていて、
まもなく止みそうな雰囲気だったので、
前日出来なかった紅葉と滝の散策に出掛けた。
旅館のすぐ近くが粟又の滝(養老の滝)だったので、
その上流から下流へと移動した。
この頃には雨も止んで、空も大分明るくなってきたからか、
その滝を散策する人も多く、少し混雑気味だった。
歩くのも、ただ人が多いだけではなく、
雨が降った事で、足元がぬかるんでいたので、
かなり注意しながらだった。
粟又の滝の下流に着いてから、その滝をしばし眺めつつ、
マイナスイオンを全身に浴びた。
辺りは寒かったが、滝から流れ落ちる水音が心地良かった。
続いて、散策コースを歩き始めた。
紅葉には少し早かったが、
それでも色付いていたので、目を保養できた。
これが最初から晴れていて、更に紅く染まったら、
どれほど良い景色なんだろうと思った。
整備されたコースを歩いていると、
所々に粟又の滝からの距離が出ていた。
500m、1000m、1500m。
そうしていると、ふといつこの散策コースが終わるのかと思った。
歩く前に簡単な地図をもらったものの、あまりにざっくりだったので、
いつ終わるのか分かってなかった。
ただ自分たちが向かっている方向からそれなりの人が歩いていたので、
いつか着くだろうと安易に考えていた。
しかし、行けども行けども、終点が分からなかった。
次第に紅葉どころでなくなってきて、ただひたすら歩くだけとなっていた。
終わりの分からない散策は、結構つらいと思った。
かなり歩いた頃、ようやく散策コースも終わりになって、
国道の駐車場に到着した。
すっかり疲れてしまったので、旅館までのバスを待つことにした。
しかし、来たバスはシャトルバスで、反対方向だった。
路線バスの時刻表を見ると、20分以上の待ちだった。
すぐ近くにいた地元の人に、旅館までの距離と時間を教えてもらうと、
バスよりも先に到着しそうだったので、歩く事にした。
車で通行した時は分からなかったが、結構勾配がきつくかった。
そして、10分程すると無事に旅館に到着した。
1時間以上歩いて良い運動となり、心地良い疲れだった。
しばしの休憩後、旅館を後にして家路に着いた。

温泉、滝と紅葉の散策。
秋晴れとはいかなかったが、
心の保養するのに十分な時間を愉しく過ごせた。
早くもまた温泉に行きたくなっているので、
計画を立てて出掛けようと思った。