その人はとっても頭のいい人だ。
どちらかというと話しベタで、無口な人だ。
だからその人が話すときの言葉には、誰もが重きを置いていた。
とても酒が強くて、酔っ払うといつもにこにこ笑う人だ。
後輩や友人の面倒見がよくて、曲がったことが嫌いな人だ。
彼の後輩（私の知人でもある）が若くして亡くなったとき、一晩中飲み明かして泣いていた。
友人が連れてきた彼女の子供が、この彼に向かって「なーちゃだめ～」と語りかけた。
「そやな、泣いたらあかんな～」と泣き笑いの笑顔を浮かべた。
で、笑うと「トトロ」そっくりになる。

ホットケーキ好んで食べるが、その人が食べているとき。
フォークをケーキにさすときに「いた～～い」と小声でささやくと、本気で悶絶して食べられなくなっていた…考えたらひどいいたずらを友人一同でしかけていた＾＾；

仲間うちで流れるプールに行ったとき、大きなビーチボールを抱え込んで、「トトロ」笑いをしながらぐるんぐるんと流されていく芸を披露して拍手喝采を浴びていた。
下手っぴな麻雀をしていたとき、よくルールの分かっていない人の後ろに座っては、的確な支持を与え、その人を勝たせて麻雀の楽しさを布教していた。
そんな姿からよく「インテリジェンスデーモン」と呼ばれてもいた。
私にとってインテリジェンス○○って言葉は、脳内でこの人と直結している。
今も優しい旦那で、優しいパパで、変わらず心優しいインテリジェンスデーモンである人に。

だから、市長がツイッターで、ジャンケン発言は「インテリジェントえいやー」だと、訳のわからない弁明をしつこくしつこく繰り返して、ローカルニュースでも取り上げられて。
いい気分になれるわけfがない。