しゃおり

心があたたまる小説

小説/詩

こんばんは^^

心が温まる小説って、難しい。

読んでいて楽しい本とか、おもしろい本とか、わくわくしたりはらはらしたり、役に立ったり哀しくて泣いてしまうような本はあるけど、心が温まる本って、難しい。

そういう小説って、優しい人たちが優しいことをしている小説なのかな、って思うんだけど、そういう小説ってあんまり魅力的でないのかもしれないです。少なくとも私にとっては。

……あ、そうだ、ひとつあった。

タイトルは忘れましたが、森林火災が起きた森の火を消そうとして、鳥さんがたった一人で……一羽で、か……湖からくちばしに水をすくって森に掛けて消そうとする話です。

もちろん、消えるはずもないんですけど、鳥さんはあきらめないんです。何度も何度も湖と森を往復して、水をかけ続けるの。みんな、その姿を見て、無駄だって言うんです。それでも、鳥さんは止めないの。

そのうち、森に住んでいて逃げ出してきていた動物たちが、少しずつ手伝ってくれるようになって、最後には森の火が消える、という話だったと思います。

やっても無駄、なんじゃなくて、やらなきゃ何も変わらない、ってことを伝えようとしている本なんだと思います。
地球温暖化の話の時に引き合いに出されていた本のような気もします。