ながーいよ! 2日目!
前の記事書くのに1時間以上かかった……遅筆。
このままだと私の今日は旅の記録で終わってしまうw
勇者もうんざりするレベル。
さてさて2日目―。8時起床。
ホテルを朝食付きで予約してあったので、レストランへ。
可もなく不可もない味だったけど、まあこんなもんかな、と。
通勤ラッシュもそろそろ終わる浅草線にて、押上へ。
そうです、せっかくとーきょーへ行くのだからと、
スカイツリーを予定に組んであったのです。
10時前に到着、母へ下から見上げるアングルの
スカイツリーの写メを送る。携帯だけど意外と上手く撮れた。
そして展望台へのチケット売り場を前に、ちょっとびびる。
10時の段階で15分待ち、だと……!?
(エレベーターに乗る頃には最後尾30分待ちになってたよ……)
並ぶのってあんまり好きじゃないけど、まあ記念だしと仕方なく並ぶ。
一度マナーの悪いおばちゃんに抜かされた。
とーきょーって、平日昼に「大人一枚」ってチケット買っても
全然関心持たれないのがいいところだな、私にとっては。
四基のエレベーターのうち、私が乗ったのは「夏」。
花火の装飾が綺麗だった。350mまであっという間。
展望デッキから見るビル街は、なんか電子回路の基板みたい。
晴れてるから東京タワーも富士山も見えますよーとのことだったけど、
私の目には地平線がスモッグで霞んで見えなかったなあ。
そしてまたもやせっかくだからと、450m展望回廊へのチケットも買う。
こっちも結構並んだ。後ろのおばちゃんたちがうるさい。
展望回廊から見ると、もはや人どころかビルがゴミのようだった。
あと昨日の疲れも抜けてないのですでに足が棒のようだった。
お土産屋も当然ながらすごく混んでいて、ゆっくり選んでる暇なんてない。
いろいろ買ったと思ったのに、家に帰って広げてみたら、
家へのお土産はスヌーピーのチョコ缶とソラカラちゃんせんべいだけという。
下りのエレベーターは「冬」だった。雪雲と白い鳥。
そしてもはやこっちがメインじゃないかと言える、東京ソラマチ探索へ。
……の筈だったんだけど、もう足が痛くて痛くて。
休憩できる場所を見つけるたびに、おばちゃんのように座り込みながら、
ゆっくりゆっくりぶらぶらしました。っておばちゃんの話ばっか。
最初はね、なんとなく買い物スイッチが入らなくて、
順番にお店をひやかしてただけだった。別に地元でも買えるし、って。
でもジャンプショップで妹弟へのお土産を買って、スイッチが入る。
(妹には黒バスのタオル、弟には青エクのキーホルダーを買ったよ)
ストールとアロマオイルとロングネックレスを買っちゃったー。
あと昼ご飯はフードコートのとんこつラーメンでした。美味でした。
でも14時くらいになっても超混んでて席取りに苦労した。
浅草橋駅へ戻り、増えすぎた荷物をいったんホテルに置きに戻る。
正直もうこのまま昼寝しちゃおうかってくらい疲れてたけど、
この旅の一番の目的地はこれから組んであったのですよ。
自分を励まし、いざ、パラボリカ・ビスへ。てくてく。
(ホテルを浅草橋に取ったのも、ここに近いからだったの。正解だった)
ホテルから徒歩10分もない、やや奥まった場所に、それはありました。
ショーウィンドウに、人形の生首どーん。
えええええwwちょwwwこれいいの?wwwww
いや私は好きなディスプレイだったけどね? 一般人も通るのにいいの?
ちょっと不安になりながら、意外とこぢんまりした入口へ。
受付は2階。所狭しと人形関係の品物や本が置いてあるお部屋に出た。
パソコンに向かって何やら作業していたお姉さんに、「Elpisのチケット1枚ください」
目的のElpisは1階。でも2階にも別の展示があるようなので、先にそちらに。
三浦悦子さんのお人形や、林美登利さんのサーニット(多分)人形や、他にも。
林さんの、蚕をモチーフにした子がとても気になりました。
それから、中川多理さんの常設展。
カタコンベのような一室を、懐中電灯で照らしながら探索。ドキドキ。
そしてとうとう1階、メインのElpis。
入口から、荒井黒陽さん。ヒロタサトミさん。槙宮サイさん。
3人ともお人形を直に拝見するのは初めて。
そして、雨沢聖さん。「銀色の祈り」さんと「青鷺」さん。
私がそこでじっと立ち止まっていたからか、会場に居たお兄さん(多分。
正直人形しか見てなかった)がいろいろと解説してくださいました。
雨沢さんはこのお人形たちとよく似た、大きい目に細い顎の女性だよ、とか。
「銀色の祈り」さんは和紙張りだけど、「青鷺」さんは油彩なんだよ、とか。
「見知らぬ太陽」さんと「月静か」さんのパーツも展示してあって、
私はそのお兄さんに勧められて、「月静か」さんの頭を触らせてもらいました。
体温はないのに、やわらかくてあたたかい感触。
私の中で、その感覚と雨沢さんに対して勝手に抱いているイメージが重なって、
静かな青い水面に、一滴の雫が落ちて澄んだ音がして、波紋が広がる、
そういうような印象を受けました。
その奥に、江村あるめさんのお人形。これもお兄さんが解説してくれました。
江村さんのお人形から受けるイメージは、雨沢さんの静謐な感じとはまた少し違って、
なにか、触れればこちらに突き刺さってくるような、鋭敏なものを感じます。
「針音」という作品名のせいもあるのかもしれない。
階段の上に、階上にもあった中川多理さんのお人形。
私には、この人の作品は、目を閉じているお人形の方が強く訴えてきます。
生命感を抑えた彩色なのに、かえってそこに「何かが居る」という確かな存在感。
最後に、神宮字光さん。小さいお人形なのに、青い血管がうすく透けていました。
お兄さんはそのお人形をわざわざ自然光の下へ持っていって、
見え方の違いを解説してくれました。
普段、展覧会とかに行ってこんなに詳しく解説してもらったことがないけど、
そうしてもらうことで、より一層作品と作者さんに近付けた気がして、
私はちょっと嬉しかった。
階上に戻り、人形写真文庫中川多理、夜想:ドールという身体、Elpis記念冊子を購入。
そうそう、階下に展示してある江村さんの「界鯨歌」も買えるというので、
お口をチェーンで縛られた子を一つ買っちゃったんだぜ。うふふ。
あんまりしあわせで、帰りにコンビニでイチゴのモンブランを買って、ホテルで食べた。
この日のお夕飯はホテルのレストラン。
アボカドと生ハムのサラダ、小エビのジェノベーゼパスタを食べました。
美味しかった。アボカドと生ハムの組み合わせが好きになった。
Elpisはものすごくよかったし、晩ご飯は美味しかったし、
今の私は間違いなく世界一幸せな人間の一人だー、とか思いながら
10時半頃に就寝したのでした。
まさかの、まだまだ続く。