小説日記。

紅蓮狐 糾蝶

未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。

【アリスサークル/書き置き】2

自作小説

# - 吸血鬼と時計屋さんの最期。




————死んだ

また、死んだ

何度目だろう、この上も下も右も左もわからない暗闇を意味も無く漂うのは。

なんで死んだんだっけ

わたしはいったいなにで だれで 

もう嫌だと思ったんだ
誰かを殺すのは
誰かを恨み 憎み 妬むのは

光の中、何の悩みも無く生きる誰かが憎かった
気づいているのに見ないフリをした誰かが憎かった
許さない 許せない 死ね

だから殺そうとした
失敗した

ばかだ
ただのばかだ
わたしはいったい、なんのためにもういちど生をあたえられたんだろう

目覚めるはずの無かった〝わたし〟は、〝フラン〟を蹂躙して引き裂いた。
あのとき、怒りに我を忘れるんじゃなかった。
殺人という名の快楽に触れた〝わたし〟は、
結局顔も知らない両親の仇であるジェイルを殺したところで満足するはずがなかったんだ。


すぐ傍にあったぬくもりも 優しさも。
もう二度と触れることができない。
わたしという名のフランは、一生この何も無い闇の中、

こうして独り、後悔し続けるしかないんだ。


ごめん
ごめんね

わたしが殺した街のみんな
わたしが傷つけたみんな

みんなみんな、恨んでる

無限通りの呪詛が、この冷たい闇からわたしを突き刺す


「 —— ぱぱ、まま、ネレーチェ、おじさん、ラビ、リスティル様、曾おじい様 」

みんなみんな、わたしを


ごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

許さないでください。


「 ルアーノ 」


わたしの、ともだち。

地獄の底で呟いて、その声が震えているのに気がついた。
見えない腕を抱く、わたし。
わたしには、泣く資格さえもないのに。


とうめいなしずくが、ちったのがみえた





なんで?どうして?

ここはどこ?どうして私は、ここにいるの?


だれか助けてよ。寒いよ。一人は嫌だよ。


私、なにもしらない。
なにもおぼえてないよ。

わたしがなにをしたの?
……わたしは、だれなの?


またたいせつなことまでわすれちゃったの?

わたしはなにをわすれちゃったの?

わからない
わからないよ


だれか、たすけてよ 



*****

どうせなのでうp!
サークルでルアーノちゃんが心の中で呟いてるところがあったので、ぱっと閃いて書きましたw

ティアーには悪い事をしました。
フランはいつか戻ってこられるのかな


  • 紅蓮狐 糾蝶

    紅蓮狐 糾蝶

    2013/02/03 12:30:51

    >流ちゃん

    フフフww
    この遠すぎる距離をどうして埋めてくれよう


    ギャグイベントのときにどうやってかこっそり遊びに来させちゃおうかなw

  • 流風

    流風

    2013/02/03 09:46:04

    ルアーノ、って呼ばれた瞬間にルアちゃんもフランのこと考えていたりしたら萌え。
    手を差し伸べてあげたいけど出来ない

    もどかしいわぁ・・・・

  • さくもも

    さくもも

    2013/02/02 20:57:16

    ここに申し訳ございません;

    「ハイカラ革命」より、蒼の100コメです。
    ですが、ただいまコピーができませんので…トピ立てしてくださると嬉しいのですが;

    すいません、失礼しましたm