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モモ、そして時間どろぼう(コメ閉じ)

小説/詩

子どもの頃からずっっと気になっていた、モモという本。

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語

一昨日に地元の図書館で借りて、やっと読めました^^
とても面白かったです♪
1973年に書かれた本だけど、とてもそうは思えないです。

ここに登場する時間どろぼう=灰色の不気味な男たちは、人間から時間を奪うために
詭弁を使って、相手がどれだけ多くの時間を無駄に過ごしてきたかを説明し、
これからは、できるだけ時間を節約して、余った時間を貯金する契約を結ばせてしまいます。

時間を貯金する契約をした人は、灰色の男に会ったことは完全に忘れてしまい、
時間の節約しなければという気持ちだけは残り、寸暇を惜しんで必死で働き続けることに。
節約して余った時間は、その人のものにはならず、灰色の男たちの生きる糧に。
人間にとって、自分の時間を過ごす=生きることそのもので、
時間を節約しすぎることで、人生そのものを失っていく人たち。


自分は以前、研究員という仕事をしていましたが
諸事情で、職場からかなり離れた場所に引っ越さないといけなくなり、
かなり無理すれば通えないこともない距離でしたが、退職しました。

仕事の内容も、肩書きも、高校で理系を選択して以来・仕事に就いて以来の積み上げも
正直かなり惜しいと感じたけれど、
時間的にも体力的にも無理しまくり、いつでも心身ともにぎりぎり状態で疲れて果てていたら
なんのために生きているのか分からない、と思ったので。
これまでよりも、これからを大事にしたい。

まだ続けられる状況のうちに辞めるということで、変わり物と思われたすけどね(^^;
でも、本当に余裕が無くなってからだと、まるで身動きとれなくなるのは分かっていたから。


数年前、ニコッとタウンに来て半年後くらいに、家族が深刻な病気に罹りました。
今はほぼ無症状だけど、いつ急に悪化するか分からず、
もしそうなったら、病気はもちろん、治療によって命を落とすことも。

それ以降、とくに休日は、できるだけ多くの時間を家族と過ごすようにしました。
そのために、ニコのイン時間はずいぶん減らし、新たに就いた仕事も休日には確実に休めるものにし。
そして、家族といろいろなことを話したり、一緒に出かけたり、一緒にお茶したり、同じ部屋で本を読んだり。
ほんとうは、こういう病気になる前から、そうした時間を大事にしないといけないんでしょうけどね。
でも、遅すぎなくてよかった。


もちろん、ニコッとタウンで出会った皆さんと過ごす時間も、自分にとってはすごく大事です。
リアもネットも同じ人同士のつながり、どちらが上でどちらが下、ということは無いし、
むしろ、社会的関係によるつながりではなく、利害関係もないからこそ、本当の心の交流ができるだろうと。
たとえ引っ越しても、退職や転職しても、海外に行ったとしても、今までと同じように会える。

前述の理由で休日のインが減り、平日も昼間は仕事に就いたことでインできなくなり
チャットや時間がかかるゲーム、コメントを書くなど、時間がかかる活動は少ししかできなくなったけれど
これからも、このままここで皆さんとの交流を続けたい、気持ちを共有していたい、と思っています。


遠くの多くの人と心を伝えあえる、一緒に遊べるこの時代に生まれて、本当によかった。
でもその分、自分の中に生まれやすい時間どろぼうには気をつけないと。
自分の大切な時間、人生は、自分で守らないと。