☆蘇我氏と物部氏
仏教伝来によってそれまでの日本の宗教は様相を変えたことは歴史の時間に必ず習うところと思います。そして、蘇我氏と物部氏が仏教を受け入れるか否かで対立することは有名です。
しかし、これは宗教の問題だけではなかったということは、少なくとも小生は学校では教えてもらっていませんでした。歴史の教科書には仏教伝来は538年で、一斉に広まったかのように捕らえられそうなことが記してあると思います。実際のところ、最初朝廷は私的な進行のみを認めたとされています。また、538年以前から渡来人の間では私的に信仰されていたと考える方が有力になりつつあるそうです。
ところで、曽我氏は仏教を受け入れる立場をとり、対する物部氏は反対する立場をとります。そして、面白い説ですが、お互いに言いがかりをつけるために利用したというのがあるそうです。これはちょっと行き過ぎのような気もしますが、実のところは、仏教は仏様のみを祀る宗教であることから、朝廷がすべての氏族を支配する中央集権国家を築くためのシンボルとして利用したと考えられているそうです。そして、対する神道は八百万の神が居たり各々の氏族の祖先を祀ったりする宗教ですから、氏族制度に基づいて豪族の連合政権を築くためのシンボルとして利用したと考えられているそうです。
この両氏の争いは後々まで続いたのは有名なところですが、聖徳太子の頃にやっと落ち着きましたよね。
モルジアナ
2013/03/20 19:56:14
途中で、蘇我氏の漢字間違ってますよww
歴史、好きなんですか?