他人のために自らを犠牲にすることだけなら意外とたやすい。
犠牲にしている自分に半ば陶酔している部分があるからだ。
しかし、自己のために自己を犠牲にすることは難しい。
そこには自分の信念があるからだ。
自己を犠牲にして他人を尊ぶ信念が自己犠牲を捨て自己を尊ぶことを許せないのだ。
ただし、どちらも自己でありそれこそが真の自分の姿であることに気づけば自己の表裏に思い悩むこともあるまい。

そう、今のあなたは正しいのだ。
そして、あなたの悩みを少しは和らげてあげたい。
私はあなたに手を差し伸べることは厭わない。
それが私の仁義だからだ。