TAKEのつぶやき

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TAKEのつぶやき

☆生石灰クリーム

その他

運動会でおなじみの運動場にラインを引く白い粉は消石灰(Ca(OH)2)です。これは問題になることは少ないのですが、よく似たものに生石灰(CaO)があります。こちらは危険物としても有名で、水をかけると熱を発し場合によっては出火の原因にもなります。

ところで、生石灰クリームという壁塗材が注目されています。これは自然素材であり付着性がよく塗りやすいことが特徴になるためだそうですが、作り方はいたって簡単です。つまり、生石灰に多量の水を加えて反応させクリーム状の消石灰(Ca(OH)2・H2O)を作ります。つまり、名前は生石灰クリームなのですが、成分は消石灰になります。この生石灰クリームは壁に塗ると水を放出しながら、空気中の二酸化炭素と反応して硬化して炭酸カルシウム(石灰石の成分)になります。

ところで、古代のヨーロッパ人はこれに火山灰を混ぜ合わせて、半水硬性の石灰モルタルにしました。この火山灰をポゾランと呼びます。