ありふれた、題名だけど・・・

私の人生って一体何だろうって　いつの日からか思うようになっていた。

平凡な家庭に生まれ、何一つ不自由することなく育ち。

決められた二本のレールの走る列車のよう・・・

それが、ある時突然狂いはじめ・・・

思ってもいない道へと、列車は走る。

そして、ドンドン暴走していき・・・次々連結を外しながら

最後は、ついに脱線して横たわってしまった。

しばらく、横たわったまま身動き一つできなくて

それでも、あがき続ける私がそこにいた。

初めて、生きる事の難しさを知らされて。

でも、それでよかったのかもしれない・・・

それでよかったのだ。

それこそ、今までは世間知らずだらけの私の人生・・・

人生の半分以上を過ぎた時・・・世の中の厳しい風に吹かれながら・・・

明日の事さえ見えない自分に今言い聞かせる。

本当の「幸せ」って一体何なのか？

残りの人生は、その問いとの戦いの毎日なのかもしれない。

世間の冷たい風を浴びながら、それに気づけたことが「私の幸せ」の中の一つだったのかもしれない。

そして、私は今度は自らの手でレールを作りながらゆっくりと人生の列車を走らせる。