TAKEのつぶやき

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☆直木三十五

小説/詩

本が好きでなくても、芥川賞と直木賞は誰もが知っている有名な文学賞だと思います。ただ、芥川賞は芥川龍之介を記念して作られたことは知っていても、直木賞については詳しく知らない人が多いそうです。これは菊池寛が友人である直木三十五を記念して、昭和10年に文芸春秋社の事業として設定したものです。

ところで、直木三十五は本名を植村宗一と言い、明治24年に大阪で生まれました。また、植村の植の字を二字に分割して直木とし、その時の年齢が三十一歳だったので「直木三十一」をペンネームにしました。そして、三十二歳になったときには「直木三十二」、三十三歳になったときには「直木三十三」とし、三十五歳になったときに売れるようになったので、それ以後はずっと「直木三十五」のペンネームにしたそうです。

また、直木三十五は、早稲田大学に入学しましたが、学費が続かないので除籍となったのですが、授業は聞いていたそうです。さらに、除籍されたことを知らない両親を安心させるため、卒業写真には学生の間から顔だけのぞかせて紛れ込んで写ったそうです。