進化論は今では常識ですよね。しかし、驚くべき事件がアメリカで起こっています。世に言うスコープス事件です。

簡単に概要を言うと、１９２５年７月テネシー州デイトンで高校で進化論を教えた生物教師・ジョン・スコープスが聖書の創造説に反するとして、裁判にかけられた事件です。
さらに驚くことに、この裁判にはアメリカを代表する弁護士クラレンス・ダローと、元国務長官W.J.ブライアンが検察側に立っていることです。そして、なんとその間テネシー州は進化論は聖書の創造説に反するとして、公立高校で進化論を教えることを禁止することを決定（バトラー法の制定）しています。また、被告であるスコープスは有罪となり罰金１００ドルを科せられましたが、その後州の最高裁判所で無罪となりました。
しかし、そのバトラー法が廃止されたのはなんと１９６７年になってからでした。

今の常識から考えればどうしてこんな事件が起こったのかちょっと信じられませんよね。