☆古都
古代の都には「宮」と「京」があります。
「宮」とは、天皇ごとに新しく作られる政治の中枢部分、つまり、天皇の住まいである内裏と儀式用の大極殿、役人の仕事場である朝堂院だけの都のことです。
一方、「京」とは、宮の外側の役人やその他の住民が住む地域(京城)を含めたものをいいます。
また、694年にできた藤原京が初の「京」ということになりますが、この藤原京は、持統・文武・元明天皇3代の都として、唐にならってはじめて計画的に造られた都城制の都で、「京」の中央に「宮」が配置されています。
ところで、藤原京の名が一般的なのですが、日本書紀には「新益京」と表記されています。