ヨモギ、おしろいばな
シオンだろうか、むらさきの菊の花にあった。
ヨモギかもしれない。
小さい頃からすきな花ではなかった。
キク科の花は基本的にすきではないのだ。
だが、きょう、であったとき、なぜか、こころがうごいた。
それでも、小学生ぐらいから、しっている
花だからかもしれない。
そのちかくに、なでしこ。
なでしこも、あまり触手がわかないはなだった。
けれども、想い出の共有の相方として、
なにか、心にしみいった。
それでもわたしは、あなたの名を
ずっともう、知っていたのだ、という
そのあいだ、いっしょにいてくれた名前の存在。