うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

ソバナ、ツリガネニンジン…

レジャー/旅行

今日も天気雨がぱらついた。
日差しが照りつけるようなのに、
雨が斜めに降っている。
撮影かなにかのようだとも思う。
違和。

小さな空き地で、ツリガネニンジン、いや、ソバナが咲いているのをみつけた。
わたしはこの花たちを、どうしてこんなに好きなのだろう。
紫いろの、釣鐘のかたちの小さな花を、眼にしたとき
おもわず世界への印象がかわった。
それは旅行にでもいったようだった。
ここちよい、息をおもわずとめた瞬間だった。
そして、ほんの数秒のち、
季節ごとに花に出会うというのは、
非日常的なことでもあるのか。
だから、人々は花をめでるのかもしれない。
そんなことを、走馬灯のように、思ったのだった。