うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

待宵月に

人生

またうちから富士山がみえるようになってきた。
空気がすんでいる。
今夜は待宵月だという。さっき玄関から、
そしてベランダから月をあおぎみた。
くっきりと空にかかっている。
光が放射しているようだった。

あすは中秋の名月。

いまの地域を外まわり仕事するようになったのは
去年か今年の冬からだ…ということに
気付いたのは、
あちこちで、彼岸花の花茎や、花をみかけたから。
こんなところにも…。

冬からまわりはじめた場所が、どうもすきになれなかった。
それは前からまわっているところにくらべて、
なれていないからなのか…。
あるいは、花をみる機会がすくなかったからかもしれない…
そう、ふいうちのように出会った彼岸花をみながら
そう思った。