晴明伝説・民間信仰・音楽・漫画アニメ

陰陽師★瀬織津

自分の好きを表現し、具現化するところ

鏡花に晴明

ニュース

鏡花とは、ご存知、泉鏡花のことなり


今宵、鏡花の小説を紐解いたところ、晴明なる字を見、嬉しく思ゆ

曰く

「既に安倍の某(なにがし)は信田(しのだ)の狐と契(ちぎり)を結びて、一子を設(もう)く、後に安倍の晴明とて天下の博士となる。」

(泉鏡花『遊行車』より)

 牡丹灯籠よろしく、夜な夜な訪ねてくる美女に、現(うつつ)を抜かす主人公が、狐狸に憑かれたか、思案する場面にて


某とは保名(やすな)であるは、ご承知の筈。


幕末―御維新(明治維新)の頃合は、葛の葉・保名―安倍童子(晴明)は世の習いであったことでしょう。

それが、現代においては、二十一世紀初頭の晴明・陰陽師ブームなくしては、知り得なかったとは…。世も末。

日本人は大切なことを忘れてきているのではないでしょうかね?!


これに興味を覚えし貴人は、是非にも鏡花をお読みなされ。

但し、旧漢字をお勉強なさって、な。



追伸
今宵のより、大見得を切って、土御門と名乗りしこと、大目にみてやって下さいまし。
これにて、大陰陽師の仲間入りとござい。