セカンド

お友達 (その2)

小説/詩

ある日のことです

大きくて
それはそれは高いお山が恋をしました

相手は裾野に住んでいる小鳥さんです
いつもきれいな声でさえずっています

お山さんはその声を聴く事を
楽しみにしていました

ピッピチュンチュン
ピッピチュンチュンチュン

でもお山は高すぎます
風も強いしもう雪も降っています

小鳥さんに会いたいな
それは遥か下のそのまた森の奥深く

お山さんは
鳥の姿すら見ることが出来ません

お山さんは困っていました
会いたいな~

どうしたのですか
声をかけたのは雲さんと雷さん

実は森の奥のずっとずっと下の方の
小鳥さんに会いたいんだ

まかして下さいな
二人はあれこれと相談しました

雲さんが小鳥さんを乗せてきました
雷さんが虎の毛皮でやさしく包みます

これならどこまでも高く飛べるし
例え吹雪いても暖かい

ピッピチュンチュン
ピッピチュンチュンチュン

小鳥のさえずりが
山の頂上にこだまします

下から見ると雲に隠れるほどに
霞んで見える高い高い山の頂上にです

昨日も山頂に雪が降りました
お山さんもすっかり上の方が白くなりました

皆さんは白い山肌がほんのりポッと赤くなったのに
気付きましたか

お山さんが小鳥さんと
会っているからですよ

しーっ
耳をすませて下さい

鳥の鳴き声に交じって
お山と雲と雷さんの笑い声も聴こえてきませんか

ほら!
ね!



お友達・・・
こんな感じもいいかなって

  • セカンド

    セカンド

    2013/10/06 22:15:34

    まめめ様

    ミミズだってオケラだってアメンボだって~♪
    なんて歌を思い出しました

    人間も同じ地球の生物なんですから
    ミミズさんと大した違いは無いのかも知れません

    出会った人は大切にしたいですね



    なぎさ様

    あまり赤くなると
    噴火するのかって大騒ぎになるかも

    雪さんに風さんもお友達ですか
    もしかしてお山さんの火照った顔を冷やしているのかも

    そのうち鳥さんもお友達を連れて
    合唱が始まりそうです


    mako様

    makoさんの庭にも
    きっと鳥さんがやってきますよ

    もう来ているかな

    今年は巣箱を復活させます
    来年ヒナの誕生を期待しちゃいます

    そういえばパソコンは
    大丈夫ですか

  • mako♪

    mako♪

    2013/10/06 18:37:54

    あちこちから
    可愛い小鳥の声が聞こえてくるような
    あったか~~いまったりとしたひだまりの中にいるようです・・


  • なぎさ

    なぎさ

    2013/10/06 15:23:23

    いいなぁ~お山さんを囲んでみんなの笑い声
    自然には 何の分け隔てもないのかも
    素直に相談できるお山さんも素敵だし
    協力を惜しまない雲さん雷さんも素敵

    これも絵本に決定~なぎさ商会が後押ししましょう~^^

    小鳥さんの嬉しくて弾んだ声が響いてくるようです
    そしてね お山さんは ちょっとね はにかみながら
    ホッペが 赤くなっている ひょっとしたらお山の地下で
    マグマがどどど~~って波打ってるのかも^^

    優しくて温かくて幸せな 冬の陽だまりのようなお話
    きっと 雪さんも風さんもお友達に加わっているような気がします
    みんなニコニコ 暖かいお日様が ニコニコニコ
    春も夏も秋も冬も ずっといつまでも 小鳥さん さえずってね
    あ・・笑顔のお届けに~~一杯置いていきますね^^v 

  • まめめ

    まめめ

    2013/10/06 15:00:36

    いいですね^^

    とっても心が温かくなりました^^

    お山さんとか小鳥さんとか
    雷さんや雲さん、みんな種類は違うけど
    心を合わせたら、通い合えるし、
    お友だちになることもできるんですよね。

    こういう暖かさ、大好きです^^