うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

うしくんとベベ

ペット/動物

どこかの庭で、
ホトトギスが咲いているのをみた
すきな花だ。

外回りバイト。

ホルスタイン模様の猫ちゃんにあった。
9丁目10番地あたりに、いることがおおい。
さわらせてくれる。
「うしくん」と呼んでいる。
さわらせてくれるどころか、
手をなめてくれたりする。
猫の体温って、こんなだったなと
べべとの生活を思い出す。

9丁目17番地に、そのべべ柄の模様の子がいた。
いや、そういえば、昨日、うちの隣の駐車場で、
遠目にみかけたっけ。
サビ猫という模様らしい。
あれがべべだとしたら、べべはずいぶん遠く
なってしまったなと思った。
もう、外であそんでいるべべはいない。
わたしが自転車にのって帰ってくると、
どこからか現れ、すりよってきたあの子は。
でも、こうして思い出すことで、きっと
彼女はいるんだ。


「うしくん」、バイト途中で出会ったので、
終わって帰る時に、また10番地をとおって、さがしたら、いた。
うれしい。
存分にあいさつして帰る。

首輪はしていないけれど、白地の毛がつやつやときれいだ。
毛はぬけてるけれど。
それにどちらかというとふくよかだ。
どこかで愛されて飼われているんだろう。