巫女のお話

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妖狐の桜唄・恋 弐

自作小説

ようこ    さくらうた れん 
妖狐唄・恋 

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 はなし
お話......
人間とのお話なんて初めてだった
だから何を喋ればいいのかなんて
わからない
最初に彼はこういった        きぞく
「僕はこの翠(すい)の都に住んでる貴族の天藤 暁月(てんどう あかつき)。君は?君の名は?」

私は他人に名をなのったことなんて一度もなかった
だから小さい声で....
「彩桜葉。.....翠野 彩桜葉(すいの いろは)」

私は思った。
嗚呼、彼はこんな私とお話していて楽しいのかな.....

すると彼が
「彩桜葉か。かわいい名だね。よろしくね。」
そして私も
「よろしく......」

そしたら彼は
「もう時間だ。戻らなくっちゃ。」
私は何故か
「いっちゃうの?天藤さん・・・」
彼は
「うん。また明日来るから。あと、暁月でいいよ」
私は
「うん。暁月ばいばい。明日約束だから。」
彼は
「うん。約束。明日も歌聞かせてね。」

えっ、私の歌を聴いていたの?!

私、なんで気づかなかったの?
なんでなんでなんで!!?
そんなことが頭の中をずっと回っている

そしたら彼が「ばいばい」っと言ってきた。

私は......答えなかった.......


そして次の日.......
彼は本当に来た。
私はだと思っていた

暁月......

そんなことを思っているあいだに彼は「きょうもお話しよう」
と言ってきた。
私は「うん」と答えた。

彼は                すいの
「そういえば、彩桜葉の名字は翠野だけど、何かこの都に関係でもあるの?」

私は答える          すいのいちぞく
「うん。都が来るまでは私の翠野一族(妖狐)が集う町だった。でも、人間がよく来るようになってからは皆バラバラに散らばちゃって....どこにいるのかもわからない。」
付け足すように私はいった。
「それで、この上に神社があるのは知ってる?そこにね、私は住んでるの。私は確認できている唯一の翠野一族、
この地を守らなくちゃならない。」

そんな過去を聞いたらだれでもがったり、げたりするだろう。でも、本当に彼は違う

彼は
「だったらどうして都に降りてこないの?たしかに人は避けたりするかもしれないけど、貴族は皆優しくしてくれると思うよ。」

それでもと、私は言うように言葉を発した。
「私のお母さんは町の人にされた。だから私も降りない。それも、その貴族に。ここに居るのが一番安全なの」

暁月は
「そんなことがあったんだ。彩桜葉はまだ子供なのに
一人でよくここまで頑張ったね。」

私は、初めて褒められた

私は
「でも、まだまだしなくちゃいけないこともあるし、
最近私陰陽師の勉強してるの。だからもっと
これまで以上のことをしなくちゃいけない。」

私は、[妖狐が陰陽師の勉強なんて馬鹿らしいんでしょ]
そう思われていると思っていた。

でも暁月は
「そっか。勉強頑張ってね。」って言ってくれた。

とっても嬉しかった。

その日はそれで終わってしまった。

暁月は毎日毎日来てくれた。

続く.....

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翼です

今回は長かったです。
次回もお楽しみに。

  • 影兄

    影兄

    2013/11/04 09:58:20

    なんとなく、情景もイメージできるから、続きが楽しみになりますねぇ。

    表現方法など、他人の文章を読んでたりすると、上達すると思います。
    ますます、楽しみですね。

  • 翼

    2013/11/03 00:51:18

    参もだしたよ
    続きはあまり長くなりそうにないよ
    見てくれてありがとう

  • セカンド

    セカンド

    2013/11/03 00:15:51

    未開発(すいません)の所もあるけど
    先が楽しみです

    続きが読んでみたくなりますね
    どんな展開になるのでしょうか?