ディスクに書かれた紹介文です。

田舎町に祖父とふたりで暮らす少女ポリー。彼女の宝物は白馬のベル。しかしベルは出産に耐えられず死んでしまった。失意のどん底にいたポリーだが、ベルが産み落としたのはなんと輝く角を持つ小さなユニコーン。翌日から家には招かれざる客が大挙、やってくることに。新聞記者、サーカスの座長、マジシャン、牧場オーナー…。大人たちは欲望を剥き出しにする。スパイクと名付けられたユニコーンを、ポリーは幼なじみの男の子トビーとともに守ろうとするが、遂にスパイクは何者かに盗まれてしまう。ポリーとトビーは捕えられたユニコーンを救うため、ある作戦を企てるが…。

ファンタジー仕立てですが、物語の舞台はあくまで現実の世界、しかも現代。そのあたりはファンタジー好きには物足りない。自由を奪われるとユニコーンは魔法が使えないらしいけど、それなら捕えられる前にもっと魔法で自分を守ればいいのに…とか、ユニコーンを救うための「ある作戦」は、どうなっちゃったの…とか、ちょっと突っ込みを入れたくなる筋立てなんです。さらに、『少女とユニコーン』という幻想的な設定なんだから、そういうシーンがもっと欲しい。この美しい想像上の生き物を映画にしたかったんだ、という思いをもっと込めてほしかった。それでも、馬が走っていたり、さらに、それが空を飛んだりしちゃうと、うれしくてみてしまう私でしたw

　監督・ポール・マシューズ、出演・ブリトニー・ボーマン、バイロン・テイラー他。主演の女の子は他にも何本かファンタジー映画に出演しています。2002年アメリカ映画。