☆合と衝
地球,太陽,外惑星の順で三つが一直線に並んだ時を「合」と言います。合とは太陽の方向と合致していることを言っています。合の時は、外惑星は太陽と重なっているために見ることができませんし、合の前後数日間も太陽に近すぎるために見ることができません。
一方、外惑星,地球,太陽の順で三つが一直線に並んだ時を「衝」と言います。衝には「行き着く」と言う意味があり、これ以上太陽から離れない位置まで行き着いたことを言っています。つまり、衝の時に外惑星は太陽の正反対の位置にあります。また、衝の時に外惑星は地球に最も接近しているので、外惑星が最も明るく見え、観察には最適の時期になります。
合を過ぎると、外惑星は太陽の西側つまり明け方の東の空に見えるようになります。また、日ごとに高度を上げ、見え始める時刻もだんだんと早くなります。
そして、衝になると一晩中見えるようになります。つまり、太陽の正反対の位置にあるので日没と同時に太陽の西側つまり東の空から昇り始め、深夜に南中し、日の出と同時に太陽の東側つまり西の空に沈む見え方をします。その後、合に近づくに連れてだんだんと沈む時刻が早くなり、夕暮れの西の空に見えるようになります。
ところで当たり前のことですが、内惑星と違って外惑星には最大離角はありません。