すずき はなこ

消化試合「ゲーム」だって。

ゲーム

わたしの子供の頃は、ゲームというと、もっぱらボードゲーム。
ダイヤモンドゲームとか、
モノポリーが「ゲーム」という物だった。

大人になって、
ゲームというと麻雀。
ある日、麻雀仲間の家に行くと、
メンバーがみんな揃う前に、
「先、やっとく?」とか言われて、
任天堂のファミリーコンピューター、
通称ファミコンの使い方を教えてもらった。

もー、これはもー、びっくりした。

結局メンバーが集まらず、
その日は、ファミコンで轍マンをし、
翌朝、帰り道のおもちゃ屋でファミコンを買った。

それから、ファミコンは5,6台は買っただろうか。
最終的には、移動する部屋全部にファミコンを完備して、
ウロウロするときは、
ゲームカセットを持って歩いた。

ファミコンに始まった「ゲーム」革命は、
その後、とどまるところを知らず、
プレイステーションだの、Wiiだの、
大人の特権を生かして遊びまくり。

あの厚紙でできたボードゲームを、
嬉しそうに抱きしめて、
デパートのおもちゃ売り場から、
帰ってきた小さな女の子は、
自分の将来に、こんな未来が待っているとは、
夢にも思いませんでした。