友人が工学部に通っていたのであるが、彼の夢は壮大で自分で設計したエンジンを積んだ自動車の走るところを見てみたいと言うことだった。
そんな彼にアイデアを提供しようとしたときにの話しである。

「今の時代、誰も考えつかないことをしないと生き残れないよな」

「確かに」

「誰も作ったことのない凄いエンジンのアイデアを提供するけど、出来るまで絶対しゃべるなよ」

「面白そうだな」

「聞いて驚くな」

「勿体ぶるなよ」

「水平対向単気筒エンジン」

「もういいよ･････」