土御門久脩には、泰重、泰吉の二子があった。
泰吉は、慶長十七年十二月、元服して蔵人に補せられ、後水尾天皇の勅旨によって
別家せしめられ、倉橋家の祖となった。
これより安倍氏は土御門・倉橋の二家となり、
泰重の子孫は土御門家を嗣いで陰陽頭を世襲し、
泰吉の子孫は倉橋家を嗣いで陰陽助を世襲した。
（「一代一度の天曹地府祭」瀧川政次郎/『陰陽道叢書』）